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20020625: countach

カウンタックが走ってました。新宿のアルタ前を。
カウンタックというのはイタリアのスポーツカーです。かなりとんでもないカッコをしてます。こういうのをエキゾチックカーといったりします。

好きなんですよ。カウンタック(ひょっとして以外かな?)。自動車免許持ってませんけど。これはこれでかなりヘンナモノだと思います。エキゾチックと言うよりエキセントリックと言った方がいい感じです。ちょうど高校生ぐらいの時にスーパーカーブームというのがあって、騒いでいたのはほとんど小学生でしたが、学校の黒板を私有化してカウンタックだのミウラだの描いていました。自動車好きは小学生の時からでトヨタの2000GTとかに憧れたりもしていました。

でカウンタックなんですが、あれはデザイナーのエゴの固まりのような車です。デザインしたのは当時ベルトーネというカロッツェリア(イタリアでは車のデザイン工房をこう呼ぶらしい)にいた、ガンディーニという人物。
カウンタックの原型となったストラトス・ゼロなどかなり強烈なデザインをたくさんやっています。
この頃に彼が手がけたコンセプトカーはどれも人間を無視したようなデザインが多く、カッコよけりゃなんでもアリだろっていうノリが人並みはずれて強烈に表れています。カウンタックはバック運転できないぐらい後ろの窓が小さかったり、ストラトス・ゼロなどはボンネットから乗り込むようにデザインされているのです。もちろんこれは時代の風潮でもあり、いかに無機的でクールなデザインで「未来」を表現できるかと皆が競っていたわけです。この時代においては「未来」が流行だったんでしょうね。そしてカウンタックは実際に販売に移された「未来」としては最も先鋭的でなおかつ成功した例だというのは間違いありません。

実は僕がid2000(壁紙になっているやつ)というバイクのデザインをやっていたとき、いつも頭の中にあったのはカウンタックでした。あれと同じぐらいのインパクトを持つバイクをデザインしてみたいとただそれだけを考えていました。それが成功しているかどうかはともかく、なぜあそこまでデザインというものに(そしてデザインが作り出す幻想に)自分が(人が)引き寄せられたのか、今でもよくわかりません。かなり知りたいことなんですけど。たぶん性的な問題であったりとか変身願望であるとか心理学的な説明は色々付けられるのでしょうが、僕が知りたいのはもっと体が納得できるような答えなんです。ん?、修行がたりんな。

ところでカウンタックという名前は、どこだかの原住民の言葉で驚きを表す言葉なのだそうです。日本語でいえば「ギョエー」ってところです。
しかし久しぶりに見たカウンタックはなぜか新宿の街によく馴染んで見えて「ギョエー」とは思いませんでした。それがなぜかとても寂しく感じられて、僕はおもむろに煙草に火を点けるのでした。

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