今回プリント販売を初めてみてほんとにそう思いました。例えばキネガワ堂的には、ちゃんとするって二つの意味があると思うんです。一つは「ちゃんと面白い」ということ。もう一つは「ちゃんとして見える」ということ。そしてその両方が揃っていて始めて「ほんとにちゃんとしてる」ってことになるんですね。
僕はどちらかというと「ちゃんと面白い」という部分では、慣れているというのも変だけど、努力もしてきたし、迷いや力量も含めて、自分がどれぐらいのものかはなんとなくわかっているつもりです。これはつまり作品なり商品に対する誠実さというか情熱のようなもので、一番の勝負どころであるのはいうまでもありません。まずこれが良くなかったら、そもそも商品が成り立たないわけですから。でも、どうも「これさえよければどうにかなる」という考えに偏りすぎていた嫌いがあるのです。
そしてもう一つの「ちゃんとして見える」ということですが、これははっきり言って今までは人任せでやって来た部分です。作品を作るのであれば「作品との対話」がメインになりますが、ちゃんとして見えるためには実際の人間を相手にしなくてはなりません。その相手は外注する業者だったり、一緒に働く人間だったり、そして何よりもお客さんだったりするわけです。そのような関係の中で、メールの言い回しから、包装の仕上がりから、返事や確認のスピードから、全てが「ちゃんとして見える」ようになってなかったら、ちゃんとしたことにはならないんだなと。
キネガワ堂的には精一杯やってるつもりですし、そこそこ健闘もしてはいると思うのですが、やってみないと分からないこともあるので失敗もあります。でも、そのつど学んで修正も加わっています。これが少し時間が経てば落ち着くものなのか、もしくはこのような作業が繰り返され続けるのかは分かりませんが、こういうこともひょっとすると楽しいことの内なのかも知れないと思うこの頃。


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