モーリス・センダックというアメリカの絵本作家がいます。有名なところでは「かいじゅうたちのいるところ」という絵本を書いた人です。何年か前にテーマパークみたいなのもできているらしいですから、知ってる人は多いと思いますが。
僕はその人の本でとても好きな本が2冊あって、ひとつは「まどのそとのそのまたむこう」(福音館)、もう一冊は「ふふふん へへへん ぽん」(富山房)という本です。どちらも子供向けというには、ちょっと不気味な感じのするお話です。前に「親指トムの奇妙な冒険」という映画のことを書きましたが、あれと同じように、無意識や夢をそのまま放り出したような不思議さがあります。特に「ふふふん へへへん ぽん」の方はこの感じが強い。
お話は、主人公のジェニーという犬が「なにもかもある」場所を捨てて、「もっといいこと」を探しに行くという話で、言ってみれば冥界下降的なお話です。うろ覚えなのですが、この主人公の犬のモデルはセンダックが飼っていた犬だそうで、その犬が死んだときに書かれたものだと記憶しています。媚びも甘さも全くなく、とてもぶっきらぼうなセリフとストーリー展開なのに、全体からは世界と、そしてジェニーに対するとても深い思いが伝わってきます。機会があったらぜひ。
ところで風邪はもうほとんどよくなって、今日はアリスのページを作ってました。例の如く素材が出来たので、キネガワ堂に何点かアップしておきました。


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