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20030213: アーティストとクリエーター

2_12-2.jpg「青の中の紫の中の黄色」
2_12-1.jpg「暗い電球」

アーティストとクリエーターという分類がある。
アーティストというのはいわゆる芸術家のことで、クリエーターというのはデザイナーやイラストレーターなどを指す。やっていることは似たようなものだ。実際大した違いはない。わかりやすい違いといえば、アーティストは自分から勝手に仕事を始め、クリエーターというのは人から頼まれて仕事を始める。アーティストの主人は自分でクリエーターの主人はクライアントだというわけだ。

しかし実際にはどうかというと、アーティストだって頼まれて作品を作っているし、クリエーターだって自発的に作品を作るのだ。

アーティストの作る作品は深く、クリエーターの作る作品は浅いという分類も馬鹿げている。優れたクリエーターの作る作品は深いし、ほとんどのアーティストの作る作品はメチャ浅いのだ。

要するにやっている人間を基準にすればなんと言われていようとそんな分類は無意味なのだ。世の中には心のこもった作品とそうでない作品があるだけだ。だったら全部アートといっておけばいいではないか、とぼくは思う。その方がいくらかはくだらない勘違いも減ろうというものだ。

ちなみにイラストレーションというのは図像とか図版とか下図とか挿し絵という意味で「説明のために作られた絵」を表し、文様や紋章などの意匠を表すのがデザインだ。どちらも過去の作品に於いては芸術として扱われている作品が山ほどある。この際芸術の一分野としてちゃんと定義してしまえばいいのだ。

とはいっても実はおそらく、この分類は輸入物なのである。日本にはそんな分類を必要としたりこだわるだけの、基盤も認識も市場もありはしないのだ。たぶんね。そんなことでワーワー言ってる日本人は頭でっかちの知ったかぶりのよく分かんない人たちだけなのだ。これが問題にされているのはヨーロッパとかアメリカでの話しで、日本人はそんなこととは関係なく漫画を描いたり模型を作っていればいいのだ。そして「そんなのどっちでもいいじゃんか!」とでっかい声で叫ぶべきなのだ。ヨソの悩みに付き合う義理はないんだから。

てなことを書いているけど、自分だって「こんなのイラストじゃん」とさんざん言ってきたのだ。でもこれはこれでいいのだ。外人が言うところのクリエーター的に仕事をするのはとりあえず食っていくためには必要だったりもして、そんなとりあえず仕事は心のこもっていないアートである場合が圧倒的に多い訳で、そんな仕事には自分への軽蔑の意味も込めて「イラストじゃん」と言っておくのだ。なんだかんだ言ってサクバもつっぱっているのだ。ヤクザなオヤジたるものつっぱりも必要なのである。

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