←テリトリー 忙しいときに急いじゃいけないのだ→

20030319: テレビを見る自分

030319.jpg柄にもなく戦争の話を書こうか書くまいか悩んでしまった。前にも書いたけど、とにかく困るので口にするのはかなりはばかられる。正直に書けることといえば、せいぜい「戦争が始まりそうだという報道をしているテレビを見る自分について」ということぐらいで、これは「珍しくテンションの高いタモリを映しだしているテレビ」を見ることや、「ウミガメの産卵を映しだしているテレビ」を見ることと本質的な違いはない。乱暴な言い方をすれば、ウミガメの産卵もテンションの高いタモリも戦争と同じように他人事ではないのだ。逆の言い方をすれば、自分にとっての事実はテレビを見ているということだけであって、それ以外のことは何一つしていやしないのである。そんな人間が今起きようとしている戦争について、歴史や状勢の解説や分析をしてみたところで(そんなことが出来るほどの知識も論理的組立の出来る能力もありはしないのだけど)、せいぜい上手に説明が出来た自分にホレボレするぐらいが関の山だ。

正しさとか悪さとか正義とか邪道とかそういうのはどうでもいい。それらはこの世で最も胡散臭いものだ。そしてどんな形を取るにしろ、起きなければいけないものというのがある。止めても終わりにならないし、終わりにならない以上いつかは何らかのカタチで外にでなければならない。それは避けられない。でも外に出すための選択肢はいくらでもある。

しかし、キレたがっている人を変えるのはとても難しい。キレたがっている人に共通するのは、キレた自分こそが「ほんとの自分」だという意識だ。そんな人はいつもキレるチャンスを狙いながら生きている。そしてそんな人に限って、普段はとてもよく決まりを守って生きていたりするのだ。「ほんとの俺はこんなものじゃないぜ」てな顔をしながら。こんな人には何をいっても通じない。目の前に二人のキレたがっているイイ年のオヤジがいて、そいつらのとばっちりでたくさんの命や自分の命が脅かされようとしていて、しかもどこにも逃げ場が無くて、なにもしていないのに知らない内にそのオヤジの内側に取り込まれてしまうかもしれないって、いったいどういうことでっか!?

てなことを考えながらテレビを消し、いつものように絵を描き、いつものように風呂に入り、いつものようにこれを書きました。今この部屋を暖めている灯油はイラク産でしょうか?これを書いているコンピュータはアメリカ製でしょうか?僕は自分が日本人かどうかなんてどうでもいいです。

Trackbacks(0)

Trackbacks URL: /336

Comment

Powered by Movable Type

Profile

Archive

Feeds