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20030617: エイジング、汚し、ウェザリング...

030617.jpg030617_2.jpg絵の表面にひびを入れたり、機械に錆びたように見える塗装をしたりして、古びた感じや晒された感じを新しく作る物にわざわざ施す。こういうの、実を言うとあまり好きじゃない。これをやるときに一番抵抗がないのは模型を作るときで、絵とかプロダクトとかでやるのはどうしたもんかと思ってしまう。ほんとに時間がたって汚れたり、風雨にさらされてダメになった物は好きなんだけど、そういう物を好きだという気持ちを、絵をひび割れさせることで表現するのはどうかと思ってしまう。それをやるんだったら「ひび」や「掠れ」そのものが表現になるべきなんじゃないかとか、そんなの面白くないとか、どうでもいいようなことが頭の中をグルグルし始める。

絵の勉強をし始めた頃、凝ったマチエール(絵の具などの質感)や銅版画の腐食がすごく魅力的に見えた。写真のフィルムを引っ掻いたような傷も惹かれる。もともと好きではあるんだ。でもいざそういう技術が自分の手の内にあると、なんか醒める。なにやってんだろって気になっちゃう。そうなったときに選べることといったら、汚れやマチエールを空間の中に収めちゃうか(汚れた世界のディテールとして扱う)、汚れをそのものを表現の対象にするしかなくなる。前者はデジタルでも可能だけど、後者は無理だ。両方やってきたつもりだけど、いまの自分にとっては世界のディテールに汚れを含める方がより近いところにあるのかもしれない。

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