林から流れ込んでくる風がひんやりしている。
夏がなかったような今年は、秋に移るときはいつもみたいにワクワクしないのかもと思っていたんだけど、そんなことないみたい。夏から秋への移り変わりは自分にとって特別な感じがある。思い出があるわけでもなく、季節と呼べるようなものでもないんだけど、この変わっていく日々と共に自分の気持ちの中に満ちてくる、何かに深く向かっていきたいという欲望が大好きなんだ。切なくなるぐらい好き。細い草の中に飛び込んで、下の湿った地面に顔を埋めて、顔がゆっくりと沈んでいく小さな音を聞きながら体の中には沈んだ後の準備が細胞レベルで進められていくような高揚。たまらない。
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