ミミズがいっぱい道路の上で死んでいる。50センチ置きぐらいで。歩いても歩いてもミミズの死骸は途切れることがない。前にもこんなことがあったような気がするが、いつのことだか思い出せない、というより足元のミミズに思い出そうとする行為が阻まれている。交尾でもしようとしたのか?土の中じゃやりにくそうだし。ミミズはどうやって交尾するんだっけ?そしてお役ご免の雄ミミズだけが死んでいるのか?ミミズに雄と雌はあるのか?どうでもいいや。とにかくミミズを踏まないように歩くのは大変だ。今は道の両脇に草地があるが、もし世界が果てしなく続くミミズの死骸だらけの広大なアスファルトの道路になってしまったらどうだろうかと考えた。それは道路でさえないけれど道路のほうがいい。世界はミミズの死骸であふれたアスファルトの道路なのだ。そこでは俺は、ほんとに途方に暮れるに違いない。


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