唐突なことを怖いと思うことはたくさんある。ホラー映画で予想できないような音量で効果音を鳴らしたりするのもそれが怖いからだ。
唐突だということは、過剰に「いきなり」だということだ。どんな時に過剰だと思うかといえば、どこかに受け入れなり興味なりの準備があるにもかかわらず、その能動的な思いが無意識下で排除されるような対象に対してそれは過剰となる。そして恐怖なり笑いなり怒りなりの感情を呼び起こす。
まず感情が一番表に出てしまうんだ。そんなときには。それを武器にしていろんな表現や商売が生まれ、延々と引き継がれていく。ある意味人が恐れ、もしくは忘れている、そういう感情、ないしは無意識は、ネタとカネの宝庫だ。だからなんだってわけじゃない。ただ、つまらないことで驚かされたり笑わせられたくない。いや、笑ったりしちゃうんだけど、されたくないんだ。
人に必要な過剰は、それぞれの人が一番知っている。余計な過剰はよくわかっていることを鈍らせる。それはあまり気持ちいいものじゃない。でも、過剰なんて何でも一緒だという気持ちもある。そんなものに振り回され方が悪い、という気持ちもある。だけどひとつはっきりしているのは、いま受け入れられるものは全てではない、ということだ。そこには何の問題もない。


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