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20041011: 惚れたい

3Dソフトでレンダリングされた画像に惚れたことが一度もない。ワクワクしたことや感心したことや憧れたことや嫉妬したことは何度もあるのだけど、「惚れた」ということはない。2Dの画像でもCGに限らず滅多にないのだから、3Dだったら尚更なのかもしれない。

俺にとって惚れるということは、全面的に受け入れるということだ。それは良いものでなければならず、作り手という「存在」をあくまでも無言のうちにヒシヒシと感じさせてくれるものでなければならない。

「あなたが作りたいものは何ですか?」という問いには「俺が作らなかったらこの世にないものです」という答えを返すようにしているんだけど、逆に言えばそう感じられないものには惚れることが出来ない。良く出来た3Dのミヤマクワガタには感心するけど、「誰か」を感じさせてくれなかったら、何気なく撮った写真と何も変わらない。かといって、ここが難しいのだけど、押し付けはいただけない。押し付けられるぐらいなら、物凄く良く出来た「誰が作ったのか分からない」ようなミヤマクワガタの方がずっと美しい。ほんとにそうだ。

たまに、この人が作らなかったらこの画像は生まれないな、と思わせるような3D画像に出会うこともあるのだけど、それらのほとんどは技術的に稚拙だったりして、世間的には力を持てないだろうなと思うようなものだったりする。いいものは確かにあるんだけど。
いわゆる「アート」的な価値観がこのデジタルの世界に浸透するのは意外と時間がかかるものなのかもしれない。

補足:
デジタルアート(もしくはコンテンポラリーアートにおけるデジタル技術を用いたアート)はここで言っているアート的な価値観からはズレます。コマーシャルアートとかシミュレーショニズムとかは基本的には面白ければ(もしくは新しければとか、インパクトがあればとか)OKなわけで、それはある意味良く出来たミヤマクワガタと同じです。そしてそれらも、押し付けよりはずっといいわけだけど。

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