古い音楽とかでもオーケストラや協奏曲みたいのよりも一人でやっているやつの方がぐっとくる。映画やゲームでもなるべく個人がわがままを効かせているものか、じゃなかったらほんとに一人で作っているようなものに惹かれる。いわゆるロックとかでもボーカルにリードギターにベースにドラムと来るとそれだけで萎えちゃうところがある。
作品ってのはどんなものでも本質的には個人のものなんだと思う。何千人、何万人の人がかかわろうが、たとえばサグラダファミリアはガウディの作品だしスターウォーズはルーカスの作品だ。だからオーケストラやロックバンドに好きになれないものが多いのは、ただ単純に個人の作品になっていないものが多いだけなんだろうと思う。形式しかなく一つのものに向かっていない。
人が集まると焦点がぼけやすい。焦点さえ合っていればどれだけ多くてもかまわない。そういうことだ。しかしそれでも、一人でやっていることのシンプルな美しさってのは大人数が集まったときには出せないような直接性がある。シビアで親密な直接性だ。自分の中でその直接性はあるノスタルジーに結びついているような気がする。そんなノスタルジーにしがみつくことにどんな意味があるのかは分からないけどそんなことも結構大事だったりするのだ。


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