May 2005Archive

自分が作ろうとしているものに、もう一つレイヤーをかぶせてみてもいいかもしれないと思った。バイアスじゃなくてレイヤー。

レイヤーとかバイアスとかこういう単語を使うといきなり読む人を拒絶する印象になる。便利だからつい使ってしまうんだけど。良くないね。レイヤーってのは重ね着の一枚みたいな感じで使っている。ここでは、それまでに使っていたテクニックを相対化できるような視点をもう一つ加えてみたいってことになる。って全然上手く説明できていないじゃん。ごめんなさい。でも今日のところはいいや。バイアス(本来的な意味では「斜め」って感じの、見方をずらすような意味が正しいんだろうけど)は平行に移動するバリエーションでレイヤーってのは上下に移動するバリエーションという、まあそんな感じで使ってます。

で、何が言いたかったのかというと、これまで自分が物を作ろうとしてきたときにやってきた方法論の上に、もう一個別な価値体系をかぶせてみてもいいような気がしたのだった。つか、それが必要な気がしたのだった。足りないものが意識できたと。

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電車で駅四つぐらいのところにお散歩。
気持ちよかった。

偉そうなことを口にしているくせに、季節に取り残されていたり、体を無視している自分がいる。口だけじゃん。ダサいったらありゃしない。

物を作る時間の嘘っぽさと、今に追いつく時間のリアリティの均衡をとりたいと思うのに上手く出来た試しがない。勘違いならいくらでもあるのに、いつも後になってから勘違いだったと思うだけだ。

「今」という概念に幻想を持ちすぎている嫌いはあると思う。エコが流行るように。それはただトレンドであるに過ぎない。たとえばマイブームとかこだわりとかって、「社会的な今」をやり過ごすには有効な薬だとは思うけど、本質的な苛立ちを鎮めるためには何の役にも立たない。それで乗り越えられるぐらいなら誰も決定的に落ちたりしない。

言葉に出来ない「今」があると思う。それは生きていく自信にもなる。でもこれじゃ何にも説明になっていない。

今日、今、ここは気温が上がっている。この瞬間に細胞が温度によって変化を起こしじんわりと汗が吹き出てくる。自分の体だけじゃなく、カラスや木の葉っぱや、無脊椎動物や、野良猫やサラリーマンなんかも同じ力の影響を受けているだろう。もっと言ってしまえば、今日の株価とか、佐川急便の運転手の気分とか、サツキが枯れたことを悲しむクロアゲハとか、水位の上がった南極の海とか、そういうものがみんな気温の変化の中で影響を受け、そしてその影響を与え合っている。でも、こんな言い方がロマンティックすぎるのはよく知っている。ちょっと興がのってしまっただけの話だ。どんなに他人を勘違いさせるように言えたところで、自分の今との距離は縮まらないのだ。

流通が経済を支配しているんだと思った。当たり前なのかもしれないけど、そう思いついてとても納得した。物流のテクノロジーやメディアのテクノロジーがハードウェアとなってそこに需要と供給というソフトウェアが乗る。ほんとに当たり前なんだけど、それが意識出来るのと出来ないのでは随分と認識が変わる。

乗り物好きで、乗り物という概念をずっと拡大解釈し続けているんだけど、その中に流通が含まれた気がする。

5/18(Wed) 9:44
消費ってのは逸脱したコミュニケーションなのかもしれない。そして過剰な欲望としての消費はコミュニケーションの欠乏によって支えられている。これってまさにフェティシズムだ。

引用の深さとかマニアックさが作品の魅力になってしまうのはとてもつまらないと思う。すげぇくだらない。現代においてホーリー(全体的)な作品を作ろうと思ったら引用はある程度避けられない。それはわかる。でも、引用の消費的側面を利用するようなやり方は最低だ。引用が引用として流通してしまうようではダメなのだ。作り手としては基本的に手抜きでしかない。とは言っても自分だってそういうことはやっている。手抜きとして。でも出来ることならもうやりたくない。それがいかに難しいかはよく知っているけど。

七つの星が一つの星を取り巻いて、その小さな星に力を及ぼしていた。また七つの星は、その周りを回る大きな一つの星に支配されていた。そしてその大きな一つの星も、全てを包むもっと大きな星の内側で回っているだけだった。

一番大きな星はいつも真ん中の小さな星のことしか考えていなかったので自分の外側を知らなかった。一番小さな星はそれを知らず、七つ星のことだけを考え、七つの星は自分たちを巡っている大きな星のことを考え、大きな星は自分を包んでいる暗闇のことを考えていた。

そうして10個の星たちは、寿命は違っても生まれ変わりながら上手くやっていた。随分長い間。でもそれが一度に壊れるときがやってきた。突然に。10個の星たちはそれを同時に知った。そのときに起きたことといったら…

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