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20050507: シェイ式機関車

hemolch-1.jpgシェイ式機関車という歯車で駆動する蒸気機関車がある。見た目はリンク先を見てもらうとして、普通はロッドを介して駆動する車輪を歯車で非常に遅く回転させることによって、急な坂道を登れるようにしたり、車輪が動きやすい構造なので、急カーブが曲がれたり、保守の悪い線路でも走れるという、いわば工事現場とか山の中専用みたいな機関車だ。森林伐採のための鉄道とか農場とかでよく使われた。日本にも何台か入ってきている。もう無いけど。車で言えば四輪駆動のジープみたいなものだ。でも機関車の常識から言うとジープの自動車における特異さよりもはるかにエキセントリックで独創的な構造であると思う。

どうもこういう特殊な構造に惹かれてしまう。バイクでもヴィンセントという会社があるんだけど、ここなんかも日本のメーカーが1980年ごろになって試し始めたような構造を、それより40年ぐらい前にやっていたりとかする。

前にソロが好きだって話を書いたけど、それもこういうものに惹かれる理由と同じなんじゃないかって気がする。パイオニアだったりプライベーターだったり異端だったり発明者だったりするような人が作ったものには、沢山の人が長い時間をかけて洗練させていったものには感じられない魅力がある。それは単に変わったものが好きとかそういうことではなく、そこでしか感じられないような生命力みたいなものだ。「誰か」を強力に感じるのだ。「誰か」はだれでもいい。でも「誰か」、もしくは「他者の存在」みたいなものは、それが正であれ負であれ、人に影響を与えることが出来るパワーを持っている。作品に価値なんてものがあるとするれば、これこそがその本質なんじゃないかとずっと思っているのだ。

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