March 2007Archive

今頃ですか?
今頃です。
アホだなぁと思うんだけど、ほんとに。
だってあと一月切っているんですよ。ありえない。
一度は展示のプランをほぼ決めて、作るリストも準備もそれに向けてしていたんですが、どうにもこれまでの経験に収まりすぎる感じと魅力に欠ける感じがして、これじゃいけないと思ってしまった。なんで思ってしまったのか、でも思ってしまったので仕方ないんです。

作りたいものを作らなくてどうするのかと、まあ、そういうことです。それは出来ることでも間に合わせられるものでもなく、まず初めに作りたいものでなくてはならない。出来るし間に合わせるんですけどね。強引にでも。

おかげで少しすっきりしつつある。
でも選ぶ道はなぜか苦しい方にいく、ってのは毎度のことだな。

07:01
覚書:

・箱はその中身を外側の世界から隔絶するために、それ自体が自立しているべきだ。

・箱の自立は内側からの要求に従うが、内側からの要求が外側に引き出されたときには外側からの要求に従う。

・絵は設計図で良い。しかし絵として、光と空間を閉じ込めていないとダメだ。問題なのはその空間がどんな光に満たされているかだ。

・絵と箱の関係は放り投げられるだろう。それがどういうことなのかは想像がつくけど、つまらないような不親切ではないはずだ。

dm300_2007.jpg4/23からの展示のDMが出来ましたので、例によってDM申し込みフォームを復活させました。こちらからからどうぞ。

以前に申し込まれた人、以前の展示で住所を書いてくれた人には、申し込まなくても届きますのでご安心を。また、友達やお店などに配って宣伝してやってもいいぜ、って奇特な方がいましたら、コメント欄にご希望の枚数を書いてくださればまとめて送りますのでよろしくお願いします!これはすげぇ有難いです。

それと今回の展示なのですが入場料を取ります。500円。これはギャラリーからの要望だったのですが、まあ仕方ないかなと。こういうヘンな展示をしてくれるギャラリー存続のためと思って皆さん金払ってください。後お知らせがもうひとつ。5/4 17:00よりトークイベントをやります。こちらは1ドリンク、ミニプリント付きで1000円です。去年は作場がダラダラ喋るだけというイベントにもかかわらず、ギャラリーの入場者記録更新という有難い結果になりましたが、今年はちゃんとゲストを呼んで、より迷走した、ディープなイベントになる予定であります(たぶんアルコール度数高め)。お相手は30年来の戦友であるディスプレイデザイナーの宮原清氏。どんな展開になるのか全然予想が付きませんが、自分自身がすげぇ楽しみなのだけは確か。ご期待ください。

作品の完成度に興味が持てない。
困ったもんだと思う。
でも、困っているのは割と社会的な自分だったりもするので、ほんとのところはそれほど困っていなかったりもする。

完成度の為に身を削るのは無駄なことなんじゃないかという思いがどっかにあるのだ。いつも。

ここで勘違いしちゃいけないのは、完成度の意味だ。手を抜くということでは決して無い。完成度という概念を流動的に捉える必要があるんだ。表現しようとしていることに対する大した理解もありもしないのに、その表面を繕うなんて馬鹿げている。その表面とはたとえば、筆のストローク消すことであったり、切断した木材の断面を平滑に仕上げることだったりするようなことだ。

でもそういうことに意味が無いと思っているわけじゃない。こういうことの価値には二つの側面があって、一つは社会的な位置付けにおいて、その流通を滑らかにするような価値で、もう一つは、それが無いと作品が本質的に求めている機能として成立しなくなるように密着した価値だ。もちろんこの二つは両立し得るんだけど、前者に重きを置くと、そこには消耗しかなくなる。

なにがイヤだって、自分の製作スピードが、作品から求められていない価値、これを言い換えれば、自分が理解していない価値から、ブレーキを掛けられることなんだ。それって思いっきりアホくさい。こんな風に言い切れるのは、今ここに書いてみたからなんだけど、書いてみる前までは、それに振り回されまくってウンザリしていたというわけだ。ええかげん賢くなれと。

「人の手を借りる」ということがずっと気になっている。

この世の中には人の手を借りていないものは存在していないんだということへの理解が、どうにも浅い、そういうことなんだと思う。

美術の世界では、コラージュとかアッサンブラージュとか引用とかレディメイドとか、あえて「人の手を借りてますよ」ってことを宣言することで、逆に開き直るようなジャンルがあるけど、それらは、それをまず宣言しないと流通しにくいぐらいに、(未だに)一般的常識においては認知の浅いこととして「人の手を借りちゃいけない」ことの美徳が蔓延しているんじゃないだろうか。

人の手を借りるということは、自分ではない生命の恩恵にあずかるということだ。恩恵? んじゃ、もしくは自分ではない生命を食らうということだ。

今作っている作品で、俺はコンピュータを利用して絵を描いている。ヤフオクで落とした、20年前の人が作った金具を利用しようとしている。でも、これをもっと突き詰めると、20年前の人も誰かが掘り出した胴と亜鉛の誰かが調合した合金を鋳込んで作り出したわけで、しかもそれを誰かが流通させたからここにあるわけで、それと同じように200年前の油絵も、誰かが採取した顔料と、誰かが絞った亜麻仁油によって描かれているわけで、もっと言ってしまえば、その画家が生きていられたのは、誰かが栽培した小麦や、誰かが焼いたパンのおかげなわけで、そうやって、こうやって、あまりに美しすぎる論理を展開していると、大事なものも見落とすわけだけど、とにもかくにも、こうやってとりあえず生命は繋がっている。その上で気張ってみたり、張り合ってみたり、意地になってみたり、嘘ついてみたり、喧嘩してみたり、分かり合った気になってみたりしている。

それでもなお、人は、自分ひとりの手で何事かをして見たいと思う。それはきっと正しい欲望なのだ。幻想で充分。その意思と、そして生かされている現実と、両方あるんだ。どっちかではないんだ。意思の無い世界も、繋がりの無い世界も、どっちもつまらなさ過ぎる。綱渡りだよなぁ。

PICT3230.jpgPICT3233.jpgPICT3236.jpg金物オタになりつつあります。
去年の箱を作っている時はカッコイイ金物って無いなぁ、などと思いながらも、手持ちのコレクション(遥か昔にデッドストックを漁りまくっていたときがあるんです。結果的には合うのが少なくて、古いのはあまり活躍しなかったですけど)を使っていたんですが、今回のは箱の体裁も前回のと違うので、もうちょっと違うのが欲しくなった。

ってことで、例によってあちこち調べまくっているうちに、すっかり危ない状態にはまっているというわけです。これでもまだ全然足りない、なんて思っているんですから重症ですよ。数だけは使いきれないぐらいあるのにね。

入手先のメインはなんといってもヤフオク。
少し前に自転車にハマっていたおかげで、すっかりヤフオクユーザーになってしまってます。何でも安いというわけじゃないけど、普通じゃ手に入らないものがあるのがやっぱり魅力。便利になったよなぁ。

あとはやっぱり専門店も見逃せない。

取っ手、フックの専門店(真鍮)

古材、建材、塗料、雑貨、家具の販売 GALLUP/ギャラップ

Geo.Prince

CREW produced by FRAMEWORK(船舶用)

とかとか。
日本じゃアンティーク扱いのマイナスの木ネジだって海外通販なら普通に売ってます。しかも安い。まだ買ってないけど。

でも作品を作るときって、どこまでを自作するかってのは一つの問題としてあると思うんですが、ここまでくるとちょっと悔しいような気持ちにもなってくる。丁番や取っ手なんて今でも作れないことは無いわけだし。まあ、今回は時間も無いことだし中味優先でやらないけど、いずれは全部手作りなんてことになるのかなぁ。

それとこの話しとは関係ないですが5/4にトークイベントをやることになりました。17:00からで入場料1000円。詳細は後ほど小屋ニュースでお知らせします。

03:32
金物の魅力の一つって、それを動かしてみたいと思うところにある。もちろんツライチに仕上げられた仕上げに惚れ惚れするとか、精密なデザインに見入るとかってのもあるんだけど、それもこれも、自分の体をもってそれを動かすという経験の裏づけがあればこそだ。

丁番を開く、ロックを外す、丸い取っ手を持って引き出す、それをしたいと思わせる、そういう金具が好きだ。それにモダンデザインのストイックさや嘘っぽさだって、ひねくれてはいるけど同じものだ。開きそうにないのに開く扉、頼りないぐらいの浮遊感、生物的な三次曲面が作る有機的な動き、こういった感覚も、古い金具が持つプリミティブな衝動を翻訳したものだと思える。カッコイイ金具を前にすると、茶箪笥に初めて出会った三歳児のように、永遠と開け閉めをしたくなるんだよな。

070318.jpg変わらない人はブラウザの更新ボタンを押してみてください。使用した画像は現在製作中の連作の一枚。Solitudeというタイトルに被っている写真は箱の一部です。

そう、今回のヴァニラ画廊での展示テーマはSolitude=孤独なのです。このテーマは狭義の意味ではずっと頭の中で意識しているものなのですが、もうちょっと大きなくくりで扱ってみたいと思っていました。自分的にまだ早すぎるかもしれないという感じもしていて、充分に展開できないかもしれないのですが、まずはとっかかりとしてタイトルだけでもつけてみるかというところです。引っ張られる部分もあるだろうしね。

それと今回の新作の絵は全て白バックを予定しています。これも標本画像のようなものを除いては初めての試み。グラフィックデザインの世界では頻繁に用いられる白バックだけど、絵としてこれを見せるとなるとどうにも抵抗があった。黒は散々使っているのに。不思議なものだ。おそらく、何もしていない、ってイメージが強くあるからだろうという感じはする。それと日本画とかでは背景の素材が箔だったり絹だったりして、それなりに見えてしまうんだけど、真っ白な、しかも光沢紙だったりすると、工業製品のイメージが出すぎて、いわゆる「絵画」というイメージからは離れたように思えてしまうのだろう。

でもね、図鑑大好き、カタログ大好き、設計図大好き、解剖図大好き、な人間としては、伝えたいイメージが光と共に表されていれば、何色だってかまわないよなぁと思う。Solitudeなんだし、白を使わなくてどうするのかと。

というわけで、この個展では白い絵と光に照らされた箱が主役になる予定です。

あとART RUSHでの展示も引き続きやってるんでこちらもよろしく!

070306.jpgクソ忙しくて告知遅れましたが、3/14からのARTS RUSHの企画「空中庭園」に作品を出品します。出品するのは、去年のヴァニラで展示した箱作品が4点(GARDENとWATERTANK2とFACTORYとTOILET2です)と、これまでサイトだけで公開していた写真の作品です。合う額が無かったので、急遽お手製で額装をしたのですが、これがなかなか楽しげで良いので、興味と時間のある方はぜひ実物を見に来て下さい。

それとヴァニラ画廊の方の新作も準備の真っ最中です。こちらは前の日記でも書いたけど、やっと絵描きの勘が戻ってきたところ。でも来週中にはDM用の原稿も出さないといけないので、焦りつつもただの作業にならないように集中しまくっています。もちろん箱の新作も作りますので、こちらを楽しみにしている人もご期待を。

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