June 2008Archive

かつて、自我とか自己とかは、権力を持った支配者や貴族や王族に生まれた意識であるといわれていた。いや、今でも言われている。そこから、産業革命が起きたり商業が力を持ったりする時代になって、自我や自己は資本主義的優位性を持つもの全てに行き渡るぐらい一般化した。そしてさらにそこから、メディアの力が増大することによって、学校に行くだけで、日記を書くだけで、テレビを持つだけで、ネットに繋がるだけで、いとも簡単に誰もが自我や自己と向き合わざるを得ないような時代が到来した。そしてこれから、iPhoneが普及したり、動画の配信がさらにさらに容易になったり、ネットワークへの接続速度が100倍ぐらいになったり、職人的技術だと思われていたものが、簡単にテクノロジーによって肩代わりされたり、今日のウンコが国家のデータベースに管理されたり、するようになると、たぶん、個人の中に、資本主義、とか言われていた物が完全に内在化されるような時代が来るんだろうと思う。だれもが個人企業でもあり、誰もがメディアでもあり、誰もがアイドルであり、誰もが死に行くものとしての仮面を被るのだ。表現としての自己。でも、自己だの自我だのなんて、結局のところただの表現でしかないんだよ。資本主義がそうであるように。表現なんてクソだ。ウンコだ。否定ではなくその通りだ。やっと正しくウンコが出来るかどうかが問われる時代が来るのだ。そしてウンコは正しくウンコになるのだ。そしてそれはなんともアホらしい事に、自我とか自己とかが発明される以前から存在し続けていた出発点に過ぎないのだ。

chn11_rpt1833_02_20.jpgせっかくブログ化したので、たまにはブログっぽいことでもやってみようかなと。
BMW GINA Light Visionary Model。BMWから発表されたコンセプトカー。詳細はBMW-webで。動画が見られます。

しかし久々にカーデザインでグッと来た。いや、カーデザインでという言い方は正しくないな。デザイン自体はよくある「カッコイイコンセプトカー」だし。何とこの車、伸縮性のある布張りなのです。しかもその伸縮性を生かしてあらゆるところが可変構造になっている。未来っぽいなぁ。


でも良く考えてみると、外装に布を使うという発想は昔からあるんですよね。自動車に限らず(Velorexとかね)、飛行機でも船でも。建築だってドーム球場を持ち出すまでも無く、皮膜構造の建築は沢山作られているし、そもそもテントなんてものは、建築の原点の一つでさえある。ただ、ここまで有機的な印象を与える使い方をされたことは無かったでしょうね。ドアが開くと出来る皺さえもが爬虫類の皮膚のようでリアルに見えてくる。

こういうのを見てると、どうにもムズムズしてきちゃいます。皮膜可変構造の超軽量建築とかを考えたくなってくる。建築だって乗り物と同じで軽いほうがいいに決まっているんです。基礎だって簡略化できるし、地面への依存が少なければ地震にも強いし、風には空力で対処できるだろうし、改造も組み立ても移動も簡単。アウトドア用のテントじゃ大して耐久性が期待できないけど、50年ぐらいは余裕で使えるような、それでいて折畳み可能で引っ越す時には家ごと引っ越せるような軽量建築がずっと欲しいと思っている。車はあんまり所有したくないけど、そんな家なら所有してもいい。

plamo00.jpg一年以上にわたって関わってきたプロジェクト[web plamo]が公開されました!

plamo01.jpgplamo02.jpg穏やかな海と空の中を飛ぶarancio号の勇姿!

これはウェブ上でプラモデルを組み立てようというサイトで、ポータルからは恐竜、お肉、飛行艇の三つのコンテンツを選ぶことが出来ます。サクバが関わったのはこの内の飛行艇版です。飛行艇版は様々なカスタムパーツやカラーリングで好みの飛行艇を作ることが出来るのですが、これらの機体デザインを全て担当させていただきました。


plamo03.jpgplamo04jpg.jpg詳細な内容は本家のサイトを見てもらうとして、第二次世界大戦前のイタリアを世界観のベースに置き(ここでピンと来た方もいるかと思いますが、水面下では有名なあのアニメーション映画とリンクしてたりするんですよ)ウェブ上での機体の組み立てから、ジオラマアプリケーションでの凝りまくりのディスプレイ、組み立てた機体は飛行大会(これは今後実装予定。レースでは現実のアドリア海の天候が反映されるとかされないとか)に参加できるという、なんともリッチなコンテンツになっています。サイト、ジオラマアプリケーション、共に要求スペックかなり高めですが、遊び甲斐のあるものになってるかと思います。


plamo05.jpgところでこの飛行艇デザインですが、実はこのプロジェクトのオファーを受けるまでは飛行機のデザインなど一度も考えたことが無かったのです。出された要求は1930年頃のイタリア製の木製モノコックの飛行艇で、流麗なラインを持ち、かつ現実には存在しなかったにもかかわらず、説得力のあるリアリティを持ち、その上かわいらしくキャラクターの立ったデザイン、というようなものでした。素晴らしすぎる要求ですよ。

でも自称「乗り物なんでもマニア」ですからね。好きになれさえすればどんなものでも作れる自信はあったわけです。それに乗り物なんてものは乳母車だろうがスペースシャトルだろうが、みんなある共通の法則の上で出来ているものです。そしてその法則は興味を持って探検すればすぐに見つけることが出来ます。

でも大変なのはここから。架空生物を考えるのも一緒ですが、一通りの理解が出来たところで新しいものが出来るわけではないんですね。かなり興奮して新しいアイデアに出会ったつもりが、実はそんなのとっくに誰かが考えていたなんてことが日常茶飯事なわけです。しかしこれは正しい一歩です。自力で昔の誰かと同じアイデアに辿り着いたわけですから。ここから先は情熱を糧にして数をこなすのみ。出来上がったデザインは割とニュートラルなものですが、自分としてはなかなか可愛いやつになったと思っています。


plamo06.jpgこれは開発初期の頃のラフデザイン。ちょっとモダンテイストが強すぎますね。こういうこともやってる最中にはなかなか見えなくなったりするもんです。

オマケで参考にした優良サイトをいくつか

飛行艇リンク集

paris01.jpg上のバナーでもお知らせしていますが、現在パリのエロティックミュージアムヴァニラ画廊プロデュースの[JAPAN EROTICA'S EXHIBITION] が開催されており、サクバもこれに参加しています。作品だけが初めての海外旅行というわけです。期日は4/3-10/16まで。パリに行く人、パリに住んでいる人(って何人いるんだって話ですが)はぜひ。

paris02.jpg作場知生コーナーが右側に見えます。展示はなかなか好評のようです。

paris03.jpgparis04.jpgおお、ちゃんと箱に電気が点いてる。フランスは電圧が違うのでそれ用のアダプタを用意したんですが、かなり心配したんですよ。

ウェブでは随分と外人の眼に晒されていますが、実物はどんな風に映っているんでしょうね。

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