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20090221: メソッド

何かを作ろうとするときに、作ろうとするものが要求してくるものを、まず全面的に受け入れなくてはならない。その要求をあらかじめ限定するような作り方には全く意味が無い。そんなものは作る必要が無い。だからその時点で必要なことは、その要求にどれだけ身を任せてダイブ出来るかという能力だ。絵でも自転車のサドルでも変わらない。

限界までダイブすることが出来れば、作るべきものの骨格が出来上がる。しかしここから先の形を与える行為を単なる表層的なデザインであると認識することは間違っている。デザインは滑らかに繋げることではない。単にバランスを取ることではない。様式に当てはめることではない。ましてや様式を発明することでもない。おそらくデザインとは生物の進化と同じく、応力を適正化する行為であるべきなんだと思う。しかもその応力には、単なる力学的な応力だけでなく、光や音や表面構造などの、微細な応力関係も含まれるのだ。おそらくそこでは、さまざまな波長のグルーブを感じ取ることが出来る敏感な感覚が必要とされるだろう。

つまり最初に要求に全面的に従ったのと同じように、今度は骨格が要求するものに全面的に従えばいいのだ。それは難しいことでもあるかもしれないけど、曇っていなければ難しいことではない。力を注ぐべきは曇らないことだけでいい。

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Comment(1)

いつも読ませてもらってます。
俺には難しい単語ばかりで、なかなか理解できないことが多々なんですが、この記事だけは理解することができました。
自分の感覚でもあったそれがこうやって言語化してあったのを見て、いや、言語化できるってことを知って今はただ驚いています。

そう、ただそれだけを言いたかっただけでした。

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