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20100707: マシンガンと掃除機と水門

人が人に向けた欲望はマシンガンのように発射されるけど、お互いに相手に当たることはほとんどない。照準がぶっ壊れまくっているから、至近距離でもハズレまくりだ。弾道は相手の頭上を跳び越し、遥か彼方に着地するばかり。その戦場に飛び交う弾丸の間を、涼しい風やシジミチョウや時間が横切っていく。すると空中を高速で移動していた弾丸は一瞬で勢いを失いその場で地に落ちる。向き合った人の間にあるのは涼しい風やシジミチョウや時間だけだ。

だけど

人は相手が放ったその弾丸を自らの意思で飲み込んだりもする。とても強力な掃除機のように。そんなに高速で移動する弾丸をどうやって飲み込むことが出来るのかは、いまだに明らかにされていない。よほど強力な掃除機なのだ。飲み込まれた弾丸は戦場から隔離された深い深い沼に放たれる。そしてその弾丸は大きな魚に成長するのだ。魚となった弾丸は今や魚であるのだから、弾丸よりも遅いが自由に動くことが出来る。その動きは誰にも予測できない。それを飼っている本人にさえ。

しかしいずれ魚は大きくなりすぎる

大きくなりすぎた魚は既に魚ではなく川だ。怒れる川だ。怒れる川は流れ出るのだ。とんでもないエネルギーで、エネルギーそのものとなって。いまや人はただの水門だ。壊れた水門だ。思いっきり吐き出すのだ。川となった魚を。魚になった弾丸を。そうすればまた涼しい風が吹いてくる。そこでマシンガンに戻ることがあろうともそれはそれでいいではないか。

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Comment(3)

シジミ蝶が登場した瞬間から、映像に切り替わった。次回は動画でアップしてくれないか?

俺もこれ映像で見たいと思った。

dobochon:
白旗スタジオに外注するわけにはいかないだろうか?

卍:
頭の中をのまま映写できればいいのに!

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