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20120701: 旋盤日記:Lorch LL Latheレストア-その1

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ちょっと前にTwitterでヤバい旋盤を手に入れたと書いたブツが届きました。写真はオモチャを開封して狂喜しているサクバの図。
120701-02.jpg120701-10.jpgこれをジャンクと呼ばずしてどうするのかというぐらいのボロっぷりです。草むらがとてもお似合い。これはこれで眺める分には悪くないですね。しかしもちろん使うつもりで手に入れたのです。全長は700mmぐらい、ベッドの長さは500mm、芯高は65mmです。前の日記の旋盤よりはもう少し大きな工作物が加工できますが、かなり小さい部類の旋盤です。この旋盤はドイツのLorchという時計旋盤で有名なメーカーの製品で、1930-1950年代初頭ぐらいまで生産されていたものらしい。しかも前回の日記でこんなかっこいい旋盤があるのかとリンクを貼った中に紹介されているものとほぼ同じものです(細部はいろいろ違うので正確な型はわからないのですがLLシリーズであることは間違いない模様)。まあ要するに新しくても60年前、へたしたら80年ぐらい前の製造ということになります。旋盤には真鍮のプレートが付いていて「番号ML500-5」と書いてあり、ということは同じ機械が5台以上使われていたわけで、おそらくはどこかの時計工場とか学校とかの備品だったのでしょう。日本のオークションにこんなものが出てくるとは夢にも思っていなかったので、これが出品されてからはこの旋盤のことで頭がいっぱいになってしまいました。しかし精密機械を精密機械として使うには肝心な部分がダメになっていると大変な手間が掛かります。ベッドの水平が狂っていたらフライスで面出しをしないとならないし、主軸が固着していたら、最悪は主軸を削りださないといけないかもしれない、とそれぐらいの覚悟はしていたわけですが、現物はというと回転部分の固着は無くパッと見の精度も問題ないようでした。これなら何とかなりそうです。120701-03.jpg120701-04.jpg1日目:まずはワイヤーブラシで目につく錆と汚れを全部落とします。この手の機械だと精度に影響するところは削ることで精度が狂ってしまうので、そういう部分は真鍮ブラシだけでせっせと錆を落とします。精度に影響しない部分はステンレスブラシをメインで。結構あっさりと動きそうな雰囲気になりました。120701-05.jpg2日目:完全にばらします。外側がいくら綺麗にできても可動部分には古い油が固着して動きを渋くしていたりするものです。これもバラしてみると、本来動くはずのところが動かなかったりネジが回らなかったりという部分がそこいらじゅうにありました。120701-06.jpg120701-07.jpg3日目:一度ばらしてから、一日掛かってそこそこに磨きをかけ組み上げたクロススライド。曲がっていたハンドルもバーナーで炙って修正し、実にスムーズに気持ち良く動くようになりました。サカイの旋盤と比べてもはるかにいい感じです。ホビー用と本物は違うものなんだと感心してしまいました。こうなってくるともうジャンク品じゃありませんw眺めてる顔はにやけまくりです。120701-08.jpg120701-09.jpg4日目:塗装を剥がします。剥離剤を使えば楽なのですが、手元に無かったのと、モノが小さいので何とかなるだろうとスクレーパーで実行。かなり疲れました。まだ手がむくんでますが、おかげでどうにかなりました。付いていた真鍮プレートは悩んだ挙句に外しました。大事に保管することにします。さて、次は塗装ですね。
次回に続く…
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【関連リンク】
旋盤日記:Lorch LL Latheレストア-その2
旋盤に夢中:サカイマシンツールML-210

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