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mg150225-09.jpgmg150225-08.jpgmg150225-07.jpgmg150225-06.jpgmg150225-05.jpgおおまかではあるけれど、全体の構造がだいぶ見えてきたので構想など。

■サイズはライフサイズ。150cmぐらいの身長の足が無い大きさ。それが台に乗っている。

■素材は可能な限り金属。主にアルミと真鍮。少し木材も使うかもしれない。
髪の毛に関しては、皮膚の部分がアルミの磨き出しならば透明アクリル。アルミの上から皮を張るのであればカツラを使う。ここはまだ悩んでいる。

■動力は全て人力。電気は使わない。足踏みを回転運動に変えてリンケージを動かす全体運動と、ケーブルコントロールで動かす腕と頭。これらを自在に組み合わせることができる。

■一人で操作可能。ケーブルの数は20本前後になる予定だが、コントローラーの工夫でどうにかできる見込み。全体的な動きのリアリティを優先したいので、操作できるケーブルの数から逆算して、細かい動きをどこまでやるかを決める。例えば指を一本一本動かすようなことはしない。

■操作は前面と背面、どちらかも可能なようにしたい。おそらくコントローラーを自由に動かせるような構造になる。これは観る人が自分で操作することを楽しむためと、誰かが操作しているのを楽しむのを両立したいから。しかし、これ、アナログなメカニズムだと意外と難しいので、どの程度に実現できるかはまだ未知数。

個々の要素に関しては別でもう少し詳しい記事を書くつもり。これで、もう少し構造が明確になったら、今度は原寸大設計図に取り掛かる。

mechanical_girl.jpgこの絵は知っている人も居ると思うけど、1988年に描いた”機械的な少女”という絵だ。これを描いた当時、描いている途中から、これを立体にして動かしたいという気持ちが湧いてきて、我慢できなくなった。しかし実際には、ベニヤの基板にプラ板でプーリーを作って輪ゴムで動かすところまでで終わりという、なんともお粗末な結果で諦めたのだった。

あれから25年。それなりにいろんなことを経験してきて、金属の加工やエンジニアリングに対しても、昔に比べればの話ではあるけれど、随分と理解や経験を深めることができた。そして、ひょっとして今なら出来るんじゃないの?と思ったのが3年ほど前のこと。しかし家には本格的な金属加工が出来るような設備も無く、実際に作ろうと思って考え始めてみると、簡単には越えられないハードルがいくつもあることがわかった。

そんなわけで、まずは金属加工が出来るような設備をそろえて、旋盤加工やフライス加工が出来るようになろうと夢中になった結果が、前に書いた”作場金属製作所”という日記なのだった。あれからそれなりに練習もして、少なくとも金属の機械加工に関しては初心者のちょっと先ぐらいまでは行くことができて、必要としている部品を作れそうな自信が付いてきた。

しかし機械加工だけじゃこれは作れない。今の計画では、顔やお腹も全て金属で作るつもりでいるのだから、鍛金と呼ばれる技術も必要だ。これに関しては数ヶ月をかけてアルミのサドルを作ったりしたことはあったものの、顔を金属で絞るなんて、とてもじゃないけど無理なレベルでしかなかったから、これも練習をした。そしてついこの間、やっとこれも作れそうな感じになってきた。

まだある。これは滑らかに動く予定のもなのだから、まずは基本動作となるリンケージの設計をしなくてはならなかった。しかしこれはとても優れたソフトに出会えて、どうにかなりそうなところまできた。

というわけで、たぶん他にも難関はいっぱいあるんだろうけど、少なくとも、形には出来て、思い通りではないにしろ、動いてくれるものが出来そうだという感触がやっと得られたところだ。その感触が得られたら製作日記を書こうと思っていたので、こうして書いているわけだ。まだ設計段階だし、設計が出来るだけでも数ヶ月かかると思うけど、ぼちぼちと公開していくつもり。


MG150217-2.jpg

エンジニアリングがアートになるためには
エンジニアリングは粗暴すぎる

アートがエンジニアリングになるためには
アートは空疎すぎる

その間にはデザインがいるかもしれないが
デザインは幼すぎる

それらを結ぶのはおそらく
ヒューマニズムでも哲学でも科学でも感情でもない

生命の躍動を伴った身体性だけが
それらの要素を溶かし込むことができるのだろう

150204.jpg
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