inspired

Project Kyrillというのは友人のSmokymonkeySが4年以上にわたって開発を続けているアクションアドベンチャーRPGの開発名だ。彼らはたった二人のチームなんだけど、このゲームは二人で作るような規模のゲームじゃない。10分程度でクリアできるようなアドベンチャーゲームでもなければ、技術を見せるためだけのプリレンダームービーでもなく、最低でも十数人、大きなメーカーであれば100人以上のスタッフが寄ってたかって作り上げるような規模とクオリティのゲームをたった二人で作ろうとしているのだ。頭おかしいとしか思えない(褒め言葉)。しかも彼らはどこかから資金や援助を受けているわけでもなく、その上、本業は別にあるという、どう考えても尋常とは思えない状況でこのゲームを開発し続けている。


こうしたゲームをインディーズで準備をしているだけの人であれば山ほどいるだろうと思う。実際昔に比べれば、ツールもどんどん進歩しているし、それを受け入れる側のハードだって、こういうことをやろうと思っている個人にとっては利用しない手は無いぐらいに優秀になっている。だが、そのような環境と実際にこういった企画を完成形まで持っていくというのはまったく別のことだ。多くの人はハードやソフトウェアの準備と企画の立ち上げだけで終わっていくし、そうなって当然なのだ。なぜならそこで要求される多様な技術と、信じられないほどの膨大な手間と、そしてなによりこのような企画において全体を見渡せるほどのビジョンは、そうそう誰もが手にすることは出来ないものだからだ。もちろん彼らだって、そのようなものを最初から持っていたわけではない。2002年に公開され、今も運営されているブラウザゲームTRIGLAVの開発や、この4年間のトライアンドエラーの積み重ねによって、ここまで到達してきたわけだ。

しかしまだ先は長い。公開がいつになるかなんて本人たちにも見えていない。でもその時がいずれ来ることを確信させるだけの完成度にはかなり近づいてきていると思う。幸いこの1ヶ月半ぐらい、このゲームに使われている植物のテクスチャーを描かせてもらう事ができた。全部ではないけれど、40種類以上のテクスチャーをこの期間に描かせてもらった(もちろんやりたいことしかやりたくない性格なのでこっちから押しかけた)。ブラウザでプレイできることを前提に作られているために、解像度や3Dモデルとの兼ね合いとかのいろんな制約があって、最初は上手くいかないこともたくさんあったけど、植物に対するしょぼい知識と理解と自分なりの愛情を総動員して、単にリアルなだけではない、このゲームに相応しいファンタジー性を盛り込んだ植物を描こうと努力した。結果に対する評価は未来のプレイヤーに委ねるとして、多少はゲームの雰囲気を盛り上げるのに役に立てたんじゃないかと思っている。彼らの仕事量から比べたら100分の一にも満たないと思うが、たとえ微力であれ、この壮大で馬鹿げた企画に協力することが出来てとても嬉しい。


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nipples_1.jpg

nipples #1 ©Kenji Urata

家にとても丁寧にパッケージングされた三枚の銅版画が送られてきた。
作者は浦田健二
でもウチではKenくんで通っているので、Kenくんと呼ぶ。

彼はまだとても若くて、ウチの息子の一つ下だ。そもそも息子がまだインターネットを始めたばかりの頃に、うまくて面白い子がいるといって教えてもらったのがKenくんなのだ。お絵かき掲示板の存在を知ったのもその頃で、Kenくんのサイトにはお絵かき掲示板で描かれたとは思えないような、濃密な描きこみの絵がアップされていて、このツールでこんなに描けるのかととても驚いた。もし自分に息子が居なくて、そしてKenくんが居なかったら、自分がビビリながらもお絵かき掲示板を触るようなことがあっただろうかと考えると相当怪しい。それが2001年とかその頃の話。なんだか大昔みたいな気がするな。

そのKen君から送られてきた銅版画の一枚がこれ。あとの二枚もここで見ることが出来る。この作品をmixiの日記で初めて見たときに、その触覚的表現の正確さと誠実さに惚れて送ってもらったのだ。

と、ここまで書いて、この絵が自分にとってどんな風に魅力的かということを書くつもりだったんだけど、まるで批評家みたいな言葉しか思いつかなくて言葉に詰まった。そんなことが言いたいわけじゃない。つまり嬉しくてここに彼の絵を貼りたくなったということで良しということなんだろう。

081014.jpgきのう、DVDでケン・ラッセルのサロメを見た。この落書きはそのイメージ。まあ、映画自体は良くも悪くもケン・ラッセルらしい仕上がり。とても美しいけど映画作品としてはそれほど素晴らしくはない。ただ、ほぼ全編が劇中劇でその舞台自体の人工性がとても好みだった。

嘘が嘘として誰が見てもわかるのにそれが魅力的というのは、なんともひねくれているという気もするが、子供の時からそういうものにはどうしても惹かれてしまう。本物と間違うようなリアリティよりも魅力的な嘘の方が楽しく見える。これを真剣に考えるととんでもないことになりそうなので止めとくけど、ちょっと前に見たメリエスの月世界旅行もまた嘘の魅力にあふれていた。

lrg_radio_robots.jpgModern Mechanix
フィクションとノンフィクションの区別が曖昧だった時代の発明や空想を見るのは楽しい。まだあまり深くまでは見ていないけど、このブログは情報量がかなり充実している。後で探検しよう。ついでに似たような系列のサイトをいくつか。

The Steampunk Workshop

ここはマニアテイストが強い。レベルはともかく、自分たちで作っちゃっているところは好感度高い。

The Automata / Automaton Blog
オートマタ関連のネタを集めているサイト。しかしツボにはまるブツにはなかなか出会えない。この手のはネタ自体が少なかったりするんだよね。

The Museum of RetroTechnology
以前にも紹介したサイト。いまだに最強か。

kurogane.jpg怪獣の設定用に昔の車画像を探していて見つけたサイト。

「昭和30年代の車」

乗用車以外の大型トラックなんかの画像もいっぱいあって嬉しくなってしまいました。運転席やエンジンの画像もとてもありがたい。乗用車やバスはマニア画像が沢山あるけど、トラックとかは難しかったりするんだよね。このへんこのへんにたくさん資料があります。

いまさらだけど周防正行監督の「それでもボクはやってない」を見た。そんで掴まれまくってしまった。

気持ちのどっかで、面白いんだろうし、まじめに作ってあるんだろうし、見て損はないんだろうし、でも別に、って思っていた映画だった。だいたい裁判ネタとか、権力絡みとかは苦手なのだ。なぜなら、舞台として、あるいは小道具として利用されるだけで、それらの嘘くささが棚上げされるから。でもこの映画は違った。

とっても偏見に満ちているかもしれない第一の感想は「社会は作文で出来ているんだな」ということだ。それがネチネチと余すところ無く描かれている。素晴らしすぎて嫌になりまくる。丁寧すぎて開いた口がふさがらなくなる。。

社会はどこまでいっても作文だ。ヤクザのハッタリでも、先生の講義でも、法律でも、友達同士の会話でも、愛の囁きでも、そしてもちろん裁判官の判決でも、権力(暴力、もしくは仮想的借り物サイドの力)を持つように編集された言葉は、その時点で全て作文になってしまうのだ。そしてその作文は論理的でなくてはならない。一体いつからそんなに論理的であることが力を持ったのか不思議でしょうがないんだけど、つうか詩的な法廷とか、歌うヤクザとか、勝手につぶやくだけの先生とか、参照するに値しないぐらい頻繁に書き換えられ続ける法律とか、まあ、そんなものは役に立たないにしろ、いやむしろ、役に立たないものであって欲しいんだが、とんでもないぜ、いかに社会が作文かを見せてやるぜ、って心意気を感じたのである。

気持ちを動かされた強度が最初の20分ぐらいから最後までずっと続いていた。何が自分を掴んだのかよくはわからないし、他の人がそんな風になるとはあまり思えないんだけど、少なくともその理由には、作文に対する怒りだけじゃなく、なぜ作文に至るのか、なぜ作文は現実に虚構を再生産するのかという視点がずっと寄り添っていたからだろうと思う。とてもいい映画だった。

080818.jpgこのツール、Flashを使ったPhotoshopみたいなものなんだけど、かなり凄い。

Pixlr

今までにもこの手のFlashお絵かきツール(というよりこれは画像編集ツールだけど)はあったけど、ここまでツールに徹しているものって見たことない。こういうものがあれば、ネットへ繋がっているだけで、画像編集ソフトなんか持っていなくても、ホテルのロビーのパソコンだろうが、携帯電話からだろうが(現状では動かないにせよ)、誰でもどこからでも絵を描いたり画像の編集が出来るわけでしょ。ウチの劣悪なネット環境とPen4のCPUじゃ、かなりもっさりした感じはあるものの、それでも充分未来を感じるなぁ。最新環境だともっとサクサク動くんだろうか?とりあえずグラデーションツールと筆圧感知対応希望。

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