vehicle

110419-01.jpg110419-02.jpg110419-03.jpg110419-04.jpg去年の12月からずっといじってきたアップハンドル仕様のt-s-k-b号がやっとまともに乗れる状態にこぎつけた。ちょっと前にアップしたアルミのサドルもこのポジションにあわせた専用のものだ。幅が広く、後ろにセッティング出来、ロードフレームでもサドルのふちに足が干渉しない形状。ハンドルはちょうどいいものが無いので、ブルホーンと呼ばれているハンドルを逆につけ、カットし、一回り細いパイプで延長してある。後はオリジナルの木製グリップに、例によって削りまくったテクトロのエアロレバーなど。パッと見「プロムナード」という車種に見えるかもしれないが、長距離ツーリング可能なポジションを実現すべく、サドルは後ろに、ハンドルは前に、落ち着いたハンドリングと剛性の確保も両立させているつもり。

何でこんな風にしたかというと、30km/hまでの快適性をメインにしたかったからだ。この自転車は元々ドロップハンドルをつけて40km/h以上で走ることを前提としたようなロードレーサーだったわけだけど、自分の体力や使い方だと、本来の使い方からはかけ離れた使い方しかできていなかった。もっと好きな路地に入って行きたいし、気になるものがあれば立ち止まりたい。そうかといって、短距離専用ののろのろとしか走れない自転車が欲しいわけではなく、その気になれば150km以上だって楽に走れるような軽快性は残したい。本来ならそのような設計の専用フレームでやるべきなのはわかっていたのだが、そうそう散財できる訳も無いので、手持ちのもので試してみたというわけだ。まだ細かい問題はいくつか残されているが、とりあえず当初の目標は達成出来たかもと思っている。

このところエネルギーとか家の事ばかり考えている。例えば昔の価値観で言えば、贅沢とはエネルギーを湯水のごとく使うことだ。そのエネルギーには電気や石油だけでなく、使用人という人力エネルギーや、調達自体に膨大なエネルギーが必要とされる希少食材なども含まれる。そしてその結果得られるのは、労働から解放された時間だったり、希少性に目のくらんだ調度品や料理だったりするわけだ。しかし労働から解放されるにしても、美味しいものを食うにしても、もっと違うアプローチや価値観はいくらでもあるわけで、自転車を例にすれば、漕ぐという行為から開放されるのは自転車における贅沢ではない。そこでの贅沢は良く進む自転車に乗ることだったりするわけだ。これと同じように家事からの解放ではなく、楽しい家事を考えることだって出来る。それは掃除のしやすい部屋であったり、料理のしやすい調理器具であったりするだろう。環境だの何だの言う前に、自分の身体のことや自分の欲望についてもっともっと考えるべきだと思う。全てはそこから始まっているのだから。

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地震の前から作っていたアルミのサドル。手で叩き出して作ったものだが、難しくて4個目にしてやっと形になった。地震の翌日も叩いていたしその翌日も叩いていた。乗り心地は100点満点とはとてもいえないが、それは素材のせいではなく、技術の未熟によるものだ。それでも今のところ200kmぐらい走ってみてどこかが痛くなるなどということにはなっていないので、何とか使えるものにはなっているようだ。

地震の後から、自転車に対する要求が随分と変わった。まず荷物が積めない自転車はダメだと思うようになった。今でも小さなバッグぐらいはつけて走っているけど、10kgぐらいの荷物は積めるようにしておきたいと思うようになった。自転車だけじゃない。たとえば家も、小さくて軽くて、自分で楽にメンテナンスができる家を作りたいと思った。電気は自分で発電したい。出来れば食べ物も自分で作りたい。今までにもそういうことはずっと思ってきたし、そのための場所探しをしていた時期だってあった。だけどずっとそれをしないで生きてきた。昨日の日記、読み返してみるとちょっと誤解を生みそうに読めるなぁと思った。別に避難しろとか、今までの生活を捨てろとか、そういうことが言いたいわけじゃない。もっと静かに出来るリセットが幾らでもあるはずなのだ。

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随分長いこと掛かっていますが、製作中のサドルがやっと使い物になりそうなところまで漕ぎ付けたようです。といっても俺はなんもしていなくて、頑張っていたのはGull Craft代表だけなんですけどね。

試作品からの主な変更点は、真空成型製法の改善、レールとシェルの一体整形化、裏面の支持方法の変更などです。

写真に写っているのは、白いのがケブラーとカーボンのハイブリッドバージョン。赤いのはカーボンレールを採用したキャンディ塗装バージョン。ヌードカーボンのヤツはチタンレールバージョンです。でもケブラーのヤツは扱いが難しいので販売は無しです。素材の特性としてはサドルに物凄く向いた素材なだけに惜しいところですが仕方ありません。実際に販売できるのはカーボンレールとチタンレールのバリエーションに、オプションでカラーリングと言う感じでしょうか。重さはカーボンレールバージョンが75g前後(+-10g程度)、チタンレールバージョンが115g前後というところ。仕上げによっては60gぐらいのものもいけそうなので、軽量モデルを加えるかもしれません。

そして気になるお値段ですが、えっと、物凄く高いです。まだはっきりとはしていませんが、今のところ5万から7万ぐらいの感じで考えています。しかし完全ハンドメイドなんで、作る側からするとこんなもんなんですよ。それにこのサドルの、他の軽量サドルでは得られないソフトな乗り心地にはその価値があると思っています。普段使いでもツーリングでもオールラウンドに対応できるサドルに仕上がっているつもりです。試乗してもらった人達からも、非常に良好な反応が得られているので、それなりの汎用性も確保されていると思っています。最終的な価格は専用サイトでの販売を考えているので、それが出来るまで待ってください。支払いはPayPalで海外通販も対応予定です。

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090528-1.jpg090528-2.jpg090528-3.jpg090528-4.jpgGull Craftによる製作中のサドルの試作品が出来上がってきた。真空成型によるフルカーボン製です。通常のカーボン製品だと、プリプレグと言って、最初から樹脂が浸みているカーボンを使って高温の釜で焼いて硬化させるのが一般的な製法なんだけど(こうすることで樹脂の含有量を最小にしてカーボンの特性を引き出すことが出来る)、これは樹脂の浸みていないカーボンを使って、真空ポンプで樹脂を引くやり方で作られています。大きな船の部品などを作るために編み出された最近の製法なんだそうだ。まだ技術が確立されていない部分も多く、当然情報も少ないので、このサドルの作り方も企業秘密(笑)ということで。しかし毎度のことながら、自分の考えた形が使えるものになって出来上がってくるというのは格別な嬉しさがあるな。090528-5.jpg重さは何と68g。世界で5本の指ぐらいに入る軽さだね。ちなみに現在売られている最も軽いサドルが54g(倒産してしまったメーカーのものだと43gなんてのもある)なんだけど、軽量バージョンを作れば同じぐらいの重さにすることも出来るかもしれないとGull代表は言ってた。自転車の世界は過剰すぎるくらいにとにかく軽いことに意味をおく世界なので、最軽量を目指してみるのもいいかもしれない。もちろんこのサドルにおいては乗り心地こそが重要で、軽さは二の次の価値に過ぎないんだけど。090528-6.jpg090528-7.jpgてことで早速50kmぐらい試乗してきた。まだ裏側の構造などが検討段階なので製品版になるにはまだあと何ヶ月か時間が掛かる模様。

090416-1.jpg090416-2.jpg090416-3.jpgこの二週間ぐらい、ずっと自転車の変速機を削っていました。元ネタはシマノのXT(RD-M772-SGS)というやつなんですが、ものの見事に変わり果てた姿になってしまいました。欲しい変速機が無かったから作ろうと思ったわけですが、どうせやるなら軽くてカッコイイのがいいし徹底的にやっちまえとなったわけです。ケージの部分は完全に作り直しました。裏はカーボンケージです。表はアルミじゃないと嫌なのでアルミで。ちゃんと動くかどうかはまだ揃っていない部品があるので未確認。いや、大丈夫だとは思うけど。ちなみに重さは現状で170g。まあまあの軽さです。最後まで部品が揃って鉄製のブラケットを作り直すことが出来れば150gを切れそうな感じ。090416-4.jpgこちらは以前メモ帳で描いていたチェーンガード。とっくに作って快調に役割を果たしています。もう病気が止まらないです。次はブレーキレバーとブレーキに行く予定。

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やっとサドルの原型が完成した。削り始めてから一ヵ月半ぐらい。考え始めてからだと二年半ぐらい。その間に自分で改造したサドルは五個。座ってみた既製品はたぶん30個ぐらい。アホか。

これからこの原型はガルクラフトの手によってさらに面出しをされてから型取りされ製品になる。これはこれでとんでもなく大変な作業だ。製品としての面の完成度、構造を出来る限りシンプルに成立させるための製法、新しい工法への習熟とトライアンドエラー、形にしてみてから判ることとその修正。それでも一ヵ月後ぐらいにはプロトタイプに跨れるだろうか。物凄い楽しみ。ちなみに今までの経過はこちらで見られます。

しかしこのところテンションあがりすぎて異常な状態に陥っていた。睡眠時間5時間ペースになっちゃうし、眼が覚めるとサドルのことしか考えてないし、起きると16時間ぐらいずっと削ってるし、少し形になると10kmぐらい走ってくるし、いくらやっても疲れないし、ドーパミン出まくり状態。こんなのはHideout展以来かもしれない。おかげさまで髭も髪の毛も伸び放題。日記の更新なんて出来ません。メールの返信もウェブのチェックもしてません。唯一細々と更新していたのはTumblrぐらいのもんだw

で、肝心のサドルはというと、何回座面を削り直したかわからないぐらい削り直しをし、100回ぐらいシートポストに付けたり外したりし、2-300kmぐらい試乗し、考えられるあらゆる形を試し、天国と地獄を何回も行き来した結果、とりあえず自分だけは有り得ない乗り心地を体験することが出来た。ガチガチなのにまるで座布団に座っているみたい。誰も信じてくれなさそうだけど。あとはこの乗り心地がどれだけ多くの人に感じてもらえるかだ。前回の形に比べると、お尻の支え方そのものが違うので、汎用性は相当上がっているはずなんだが、こればかりは座ってみてもらわないことには判らないので凄い不安。確かにセッティングはシビアだし、自分でも取り付け角度がたった1度ぐらい変化しただけで、その乗り心地は再現されなかったりもするんだけど、それはどんなサドルでも同じことなので、その人のベストセッティングが出せさえすれば、かなりのイイ線はいけるものになっているんじゃないかと思うんだが。まあ、あとは出来てからのお楽しみだ。とりあえず人間のお尻にはもの凄く詳しくなりました。

090215-01.jpgきのう、友人二人に製作中のサドルのテストライドをしてもらった。最初は渋い顔をされるものの、その場でペーパーで削って変更を入れ、要求を取り入れていくと、すぐに何とか乗れる状態になり、何度かそれを繰り返すことで、そこそこの乗り心地まで持っていけたようだ。どの変更もサドルの基本的な面構造を変えることなく、自分ではシビアじゃなかった部分に対する許容度を広げるような変更で済んだので、このままより多くの人に座らせていけば、かなり汎用性と快適性を両立できる方向に持っていけるんじゃないかと思っている。その後原型は友人に託し、大阪まで旅をさせることに。090215-02.jpg昨日の成果を忘れないように、断面図を加えてメモ。基本的な構造はそのままに、もう一回ぐらい座面を削りなおす必要がありそうだ。

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