vehicle

090528-1.jpg090528-2.jpg090528-3.jpg090528-4.jpgGull Craftによる製作中のサドルの試作品が出来上がってきた。真空成型によるフルカーボン製です。通常のカーボン製品だと、プリプレグと言って、最初から樹脂が浸みているカーボンを使って高温の釜で焼いて硬化させるのが一般的な製法なんだけど(こうすることで樹脂の含有量を最小にしてカーボンの特性を引き出すことが出来る)、これは樹脂の浸みていないカーボンを使って、真空ポンプで樹脂を引くやり方で作られています。大きな船の部品などを作るために編み出された最近の製法なんだそうだ。まだ技術が確立されていない部分も多く、当然情報も少ないので、このサドルの作り方も企業秘密(笑)ということで。しかし毎度のことながら、自分の考えた形が使えるものになって出来上がってくるというのは格別な嬉しさがあるな。090528-5.jpg重さは何と68g。世界で5本の指ぐらいに入る軽さだね。ちなみに現在売られている最も軽いサドルが54g(倒産してしまったメーカーのものだと43gなんてのもある)なんだけど、軽量バージョンを作れば同じぐらいの重さにすることも出来るかもしれないとGull代表は言ってた。自転車の世界は過剰すぎるくらいにとにかく軽いことに意味をおく世界なので、最軽量を目指してみるのもいいかもしれない。もちろんこのサドルにおいては乗り心地こそが重要で、軽さは二の次の価値に過ぎないんだけど。090528-6.jpg090528-7.jpgてことで早速50kmぐらい試乗してきた。まだ裏側の構造などが検討段階なので製品版になるにはまだあと何ヶ月か時間が掛かる模様。

090416-1.jpg090416-2.jpg090416-3.jpgこの二週間ぐらい、ずっと自転車の変速機を削っていました。元ネタはシマノのXT(RD-M772-SGS)というやつなんですが、ものの見事に変わり果てた姿になってしまいました。欲しい変速機が無かったから作ろうと思ったわけですが、どうせやるなら軽くてカッコイイのがいいし徹底的にやっちまえとなったわけです。ケージの部分は完全に作り直しました。裏はカーボンケージです。表はアルミじゃないと嫌なのでアルミで。ちゃんと動くかどうかはまだ揃っていない部品があるので未確認。いや、大丈夫だとは思うけど。ちなみに重さは現状で170g。まあまあの軽さです。最後まで部品が揃って鉄製のブラケットを作り直すことが出来れば150gを切れそうな感じ。090416-4.jpgこちらは以前メモ帳で描いていたチェーンガード。とっくに作って快調に役割を果たしています。もう病気が止まらないです。次はブレーキレバーとブレーキに行く予定。

090312-1.jpg090312-2.jpg090312-3.jpg090312-4.jpg090312-5.jpg

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やっとサドルの原型が完成した。削り始めてから一ヵ月半ぐらい。考え始めてからだと二年半ぐらい。その間に自分で改造したサドルは五個。座ってみた既製品はたぶん30個ぐらい。アホか。

これからこの原型はガルクラフトの手によってさらに面出しをされてから型取りされ製品になる。これはこれでとんでもなく大変な作業だ。製品としての面の完成度、構造を出来る限りシンプルに成立させるための製法、新しい工法への習熟とトライアンドエラー、形にしてみてから判ることとその修正。それでも一ヵ月後ぐらいにはプロトタイプに跨れるだろうか。物凄い楽しみ。ちなみに今までの経過はこちらで見られます。

しかしこのところテンションあがりすぎて異常な状態に陥っていた。睡眠時間5時間ペースになっちゃうし、眼が覚めるとサドルのことしか考えてないし、起きると16時間ぐらいずっと削ってるし、少し形になると10kmぐらい走ってくるし、いくらやっても疲れないし、ドーパミン出まくり状態。こんなのはHideout展以来かもしれない。おかげさまで髭も髪の毛も伸び放題。日記の更新なんて出来ません。メールの返信もウェブのチェックもしてません。唯一細々と更新していたのはTumblrぐらいのもんだw

で、肝心のサドルはというと、何回座面を削り直したかわからないぐらい削り直しをし、100回ぐらいシートポストに付けたり外したりし、2-300kmぐらい試乗し、考えられるあらゆる形を試し、天国と地獄を何回も行き来した結果、とりあえず自分だけは有り得ない乗り心地を体験することが出来た。ガチガチなのにまるで座布団に座っているみたい。誰も信じてくれなさそうだけど。あとはこの乗り心地がどれだけ多くの人に感じてもらえるかだ。前回の形に比べると、お尻の支え方そのものが違うので、汎用性は相当上がっているはずなんだが、こればかりは座ってみてもらわないことには判らないので凄い不安。確かにセッティングはシビアだし、自分でも取り付け角度がたった1度ぐらい変化しただけで、その乗り心地は再現されなかったりもするんだけど、それはどんなサドルでも同じことなので、その人のベストセッティングが出せさえすれば、かなりのイイ線はいけるものになっているんじゃないかと思うんだが。まあ、あとは出来てからのお楽しみだ。とりあえず人間のお尻にはもの凄く詳しくなりました。

090215-01.jpgきのう、友人二人に製作中のサドルのテストライドをしてもらった。最初は渋い顔をされるものの、その場でペーパーで削って変更を入れ、要求を取り入れていくと、すぐに何とか乗れる状態になり、何度かそれを繰り返すことで、そこそこの乗り心地まで持っていけたようだ。どの変更もサドルの基本的な面構造を変えることなく、自分ではシビアじゃなかった部分に対する許容度を広げるような変更で済んだので、このままより多くの人に座らせていけば、かなり汎用性と快適性を両立できる方向に持っていけるんじゃないかと思っている。その後原型は友人に託し、大阪まで旅をさせることに。090215-02.jpg昨日の成果を忘れないように、断面図を加えてメモ。基本的な構造はそのままに、もう一回ぐらい座面を削りなおす必要がありそうだ。

090212-01.jpg自転車のサドルのことしか頭になくて、更新が滞りまくってしまいました。これは4回目の削りが形になってきたところ。かなり骨盤が要求する面の構造が理解できてきて、シンプルでなおかつ荷重が理想的に分散されるラインがわかってきた。嬉しくてひとりでニヤニヤしています。当たり前だけど面白いのは、全くといっていいほど意匠を与えていないのに、ちゃんと美しい形になっていく点。何が当たり前かって、意匠を施してないから美しいんです。でも改めて、そういうものなんだなぁ、と感心してしまう。もちろん自分のケツに限って言えば乗り心地も夢見心地になりつつあります。090212-02.jpg夢中で骨盤の要求を理解しようとしている図。
090212-03.jpg歴代サドル

090206.jpgこの三日間、ずっと自転車のサドルを削っていました。オリジナルサドルです。既に削りは三回目。描いたデザインは数知れず。

一応カーボンかケブラーで商品化予定です。モデリングとデザインは俺。製作販売はガルクラフト。普通の人からすると信じ難いお値段になる予定。ママチャリ何台買えるのよ、みたいな。果たして無事販売に漕ぎ付けることが出来るのか。乞うご期待(ってここを見てる人はほとんど興味なさげだがw)。

製作過程や細かいうんちくは、あとでa bicycle tripにでもアップするかもだけど、とにかく乗り心地優先の軽量サドルです。今売られているどんなサドルよりも乗り心地のいいサドルにしたい。さすがに全ての人にとってというわけには行かないだろうけど、過半数ぐらいの人が超快適になれる位のものは作れそうな気がしているんだが、どうなることやら。

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とりあえず組みあがった自転車。
ちなみにいじる前の状態はこんな感じでした。↓
さらに前はこんな感じ031201-01.jpg基本の考え方は、自転車に乗っている時の身体の要求を汲み上げることで、身体への無駄な負担を減らして自分が自由になることです。これは気楽で手軽にすることでもあるけど、身体が動かなくてもいいようにすることではなく、むしろ、より動くようにしたいのです。それと時間から自由になること。時間を競うための効率より、目の前の坂道が辛そうに見えないこととか、興味を惹かれるものを見つけたときに寄り道する気になれるとか、止まりたい時にすっと止まれる気持ちになるとか、そういうものを大事にしたい。

オートバイに乗っている時もこういうことはよく思っていたんですが、自動車よりは自由であるにしても、やっぱり走り出すと走り続けちゃって、気持ちが置いていかれるんですよね。それがより気軽な自転車に乗っても同じだというのは納得がいかない。せっかく簡単に止まれて簡単に走り出せる乗り物に乗っているわけだから、もうちょっと自分の気持ちが楽に汲み上げられる乗り物にしたいと思ったわけです。で、これはレーサー側から見たときの話。

ママチャリや実用車側から見ると、それらは確かにお気軽であるかもしれないけど、無駄に重くてとてもじゃないけどそれで100kmとかを走りたいとは思えないような乗り物です。つまり日本を走っている自転車の9割以上は、せいぜいが10kmぐらいの距離を走るための物として作られているわけです。そしてそんな自転車は使い捨ての乗り物でもあります。盗まれたって惜しくないから安い自転車にするとか悲しすぎる(盗まれることを前提に所有するということは、盗む人に依存するということです。盗む人がいなかったらそれを買わないということです)。いっそのこと10kmぐらいのための乗り物なら、そんなもの持たずに歩けばいいじゃんと思ってしまう。そっちの方がよっぽどシンプルでしょ。

モノを持つということはモノが所有者に要求する負担を受け入れるということです。それは構造への理解であったり、メンテナンスであったり、置き場所であったり、移動する際の重さであったりします。それを受け入れるからにはそれに相応しいものであって欲しいのです。服でも自動車でも洗濯機でも家具でも一緒です。なのにそんなただのつなぎのために、9800円とかで買えちゃう自転車が外国の安い労働力とずさんな設計で量産されている状況はどう考えても好きになれない。それを利用するということは本人に自覚が無くとも搾取です。盗む人に依存するのと同じように安い労働力に依存しているわけです(ああ、そう考えると俺の生活も搾取しまくりでイヤになる)。もちろんそんな風に扱われない幸せなママチャリだって存在しているだろうけど、そんなママチャリは希少価値もいいところだろうな。まあ、そんないろいろな思いを含めつつ色々いじってみているわけです。

以下、自転車に興味がない人には全くつまらないと思われる文章が続きますが、なるべくわかりやすく考えたことなどを書きます。それにほとんどの人は自転車を何らかの形で利用しているでしょうし、何かのきっかけでより深く自転車に興味を持ったときに役に立つなんてこともあるかもしれないですし。

主な変更点は、リアホイールを軽くて剛性の高いものに(車輪のついた乗り物ではホイールの軽量化は最も効果的な軽量化だといわれています。長距離トラックなどでは劇的に燃費が変化します。自転車も同じで山岳レースなどでは何十万円もするような軽量ホイールが有難がられています。あまりに軽すぎて犬にぶつかっただけでひしゃげてしまったりしますが、それでも軽いホイールは羨望の的なのです)、スプロケット(後ろのいっぱいついているギア)をロード用のものからマウンテンバイク用のものに(写真を比べるとギアが大きくなっているのがわかると思います。これはより軽いギアが使えるということです)、フロントフォークをスチール製からカーボン製に(重さが半分以下です)、フロントギアをダブルからシングルに、そしてハンドル周りの変更です。普通の人が見たらハンドル以外は同じに見えるかもですね。

ハンドルは見ればわかるように、以前はドロップハンドルがついていました。とにかく飛ばす人やレース用には最適なハンドルです。力も入るし、下を持てば前傾姿勢も強まるので空気抵抗もそれなりに少ない。

でも自分の場合ほとんど上を持っているんです。9割以上。しかも上を持っていると、ブレーキが本来の制動力を発揮できません。とは言っても通常の使用では充分なぐらいの制動力は得られるわけですが、緊急時などの制動力としては充分じゃないという意味です。

じゃあマウンテンバイクに使われているようなフラットバーはどうかというと、あれは不整地を走るためのハンドルですから、必要以上に幅が広い。で、それを詰めればいいかというとそうはいきません。幅が狭くなると、ハンドルが真っ直ぐだと力が入りづらくなるのです。出来れば手前に絞られている方がいい。ドロップハンドルなども多くのものは上はまっすぐです(中には同じ考えで手前に絞られているハンドルも存在します)。

でもドロップハンドルにはもうひとつのいい点があって、それはマルチポジションだということです。とにかくいろんなところを持つことが出来る。これが周りの状況や自分の疲労具合などによって使い分けられるのはとても有難いのです。これはやはり活かしたい。
031201-02.jpgというもろもろの要求を考慮したのがこのハンドル。基本は金色のバーテープが巻いてあるところをもちます。黒いバーエンドは疲れたときや背中を伸ばしたいとき用。前に伸びている部分は向かい風の時などに前傾姿勢を取る為のものです。まだ仮組みなのでこの先もいろいろ変わりそうですが、基本的な要求はほぼ満たされているみたいです。
031201-03.jpg駆動系は完全に今の時流に反しています。今はどんどんギアの枚数が増えています。2009年モデルでは11速ギアまで登場しています。前が三枚なら33段です。普通の人が考えたら、なんでそんなに必要なの?と思うかもしれませんが、自転車競技もF1と同じでスピードを競うものですから、常に最適なギアが選べるということは大きなアドバンテージになるわけです。でも俺のは前がギア1枚で、後ろが9枚。以前は前が2枚で後ろが10枚でした。

でもフォローしているギア比はほとんど同じです。ということはギアとギアの段差が大きくなったわけです。実際には例えば20段でもかぶっているギア比がかなりあるので、二倍の段差になったというわけではありませんが。

ところでいつも最適なギア比で走るということは、それだけシフトチェンジをしているということです。逆に言えば常に最適なギア比を選ぶようにしていないなら、何十段もある変速比は無駄だということです。だから、現在のテクノロジーはいかにライダーに変速をさせるかというところに向かっています。今度レース用の電動コンポが売り出されますが、それも電動にすることでライダーにストレス無く変速させるためです。

じゃあ自分の乗り方はどうか。今はインデックスシフトといって、パチパチとレバーを動かすだけで変速できるので、昔に比べれば頻繁に変速をするようになりました。信号で止まる時には軽いギアにいれ、加速するにしたがってギアを重くするなんてことも普通にしていますし、実際にそうするととても楽に速く走ることが出来ます。同じぐらいのスピードで巡航する時でも、足の負担にあわせてギア比を少し変えてやると、それだけですごく楽になったりもするものです。

でも前が二段であることで、本来もっと軽いギアで登りたい坂を、フロントの変速が面倒なために重いギアで登っていたり、クロスしたギア比(段差が少ないギア比)にしているのに、ほとんど使われないギアがあったりしているのも事実。それと大きいギアになればなるほど、段差がペダルの重さに与える影響は少なくなっていくので、ロー側の段差はもっとあってもいいとずっと思っていました。

まあ、こんなことを言ってられるのはレースをしないからですが、レースをしないなら、しないなりの最適なギアがあるんじゃないかと。そう考えての選択です。これが正解だったかどうかはもうちょっと乗って見ないとわからないですけど、これでもいけそうだなぁというのが今のところの感想(あ、それと今回試験的にインデックスシフトをやめています。軽くてシンプルでいいんですけど、やっぱりインデックスシステムは偉大だというのが正直なところ)。

次はブレーキレバーとサドルだな(サドルは今付いているのも自分で削りまくりのとんでもないヤツだったりw)

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