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Monster04.jpg(#この絵はまだ途中だけど、今晩は時間が取れないのでアップ。
描き方変えたら、えらい時間が掛かる。前の三枚も後で書き直す予定)

Monster03.jpg

Monster02.jpg

Monster01.jpg

肌寒い曇り空の下、細い枯れ草に覆われた湿地帯の上の、ボロボロに腐りかけた木材で組まれた道を歩いていると、とても使い物になりそうもない母が設置されていた。高さ1.8メートル、鉄と葦の繊維を使った樹脂と小さな自給型内燃機関で出来た旧式の母だ。母はそれほど珍しいものではないが、ここまで古いもには出会ったことがない。まず使えないだろうと思ったのだが、試しに給血してみようかと思い、ひび割れた給血口に腕を入れてみた。ほんのりと暖かい。この母は生きているのだ。給血口の内部から軟らかいパイプが伸びてきて腕に吸い付くのが分かった。毛細血管が腕の皮膚まで届き血が吸い出されていく。この母は一回の使用料が高いようだ。いつまで吸っているんだと思ったが、給血中に腕を抜くのはよくないことぐらい知っている。ある種の母にはトラップが仕掛けられていて、給血の途中で腕を引き抜こうとすると、トゲのあるリングで締め付けたり、強烈な痒みを引き起こす薬品を注入されたりするのだ。300ccぐらい抜かれただろうか。やっと母は僕の腕を解放してくれた。一体この母は何を出してくれるのだろう。普通の母なら、腹の足しになるものや、ちょっと気の利いた漁のための仕掛を提供してくれるものだが、ここまで旧式な母が何を出すかなんて僕にはまったく想像がつかなかった。そもそもこんな母に給血しようと思ったのも、その好奇心に勝てなかったからだ。母の筐体のなかでガラガラと品物が攪拌される音がして、取り出し口に真鍮の球体が転がり出てきた。球体は二つに分割されていたがしっかりと閉められており鍵穴がついていた。どうやって開けるんだろう、と思っていると、取り出し口でチャリンという音がして鍵が出てきた。「忘れたのか?」と思ったが、そんなことはあるわけがない。母は決められたルーチンで動いているだけだ。僕は鍵をとって球体を開けてみた。鍵が折れるんじゃないかと思うぐらい固かったが、なんとか鍵は使えた。球体の中に入っていたのは小さな胎生鳥類の死骸だった。食えというのだろうか。それとも、もともとは生きていたのだろうか。僕はとてもウンザリした気持ちになり、球体ごとその死骸を湿地帯に放り投げた。すると丁度僕の投げたものが着地した地点から見たことがないぐらい大きな黒い鳥が飛び立った。そして羽音をたてながら僕の頭の上を飛んでいき、どんよりした曇り空の中に消えていった。ただの偶然だ。でも僕は、またここに来ることがあったら、もう一度この母を試してみようと思った。

冷たい北風の吹く青い空の下の石ころだらけの荒れ地に水色のキノコが生えています。周りには凍えるほどの風が吹いているのに、何故かキノコの周りだけは風が吹きません。ちょうど10センチぐらいのところだけが空が空洞になってしまったように静かなのです。キノコは荒れ地の上の空の空洞の中で、自分の身体が、生まれてくる新しい細胞によって分解されていくのを感じていました。今だけ、自分が分解されていく今だけ、その空洞が出来上がることに幸せを感じながら。強烈な蠕動が始まりキノコの身体は内側から引き裂かれ始めました。それと同時にキノコは自分が自分でなくなっていくのを感じました。キノコの体の中を新しい意志が支配し、その意志はそれでも、実はキノコそのものでもあるかのようにキノコと共に結びつきました。その強度が極限に達した瞬間、空洞は破れました。新しい細胞はその破裂と共に北風の吹く空に解き放たれ、キノコはブツ切れになった布きれのようになって地面に放り出されました。キノコはもう何も思いません。冷たくて固い石ころがキノコの残骸をその地面に繋ぎ止めているだけです。

細い板張りの路地の先からキコキコと音がしたかと思うと、横道からメタンガスの街灯の下に姿を現したのはクルマ男だった。クルマ男というのは不運にも落下事故によって足を失った男が(この街では積層構造ゆえに落下事故が非常に多く、しかもそのほとんどは男性である)、外科手術によって骨盤を補強し、筋肉にまったく負担をかけることなく樹脂絹製の車輪の軸受けを内蔵し、18インチほどの車輪を回転させることで移動する者達のことだ。それほど珍しいわけではないのだが、潤滑油の切れたクルマ男の発する異音は小動物の悲鳴のようでもあり、あまり気持ちの良いものではない。クルマ男はわたしを見つけると5メートルほど先の街灯の下で回転を止めた。そして亜鉛合金製の潤滑油の注入器を腹部にバンド締めされた篭から取り出すとわたしに向かって差し出すのだった。クルマ男の多くは潤滑油の注入を見ず知らずの人にやってもらうのを嫌がる。わたしの想像に過ぎないのだが、自分の体内に油を注入するようなものでもあることを考えると、そこには胸が一瞬でも閉じるような感情が交じるのかもしれない。よほど深刻なのか、それとも度重なる注油にそのような感情が麻痺してしまっているのか、ほんとうのところは定かではないが、わたしは差し出された注入器を手に取っていた。車輪を支える細いスポークの先には車軸の出口があり、まわりの皮膚は放射状の皺をともなって黒ずんでいた。車軸受け口からは2センチほどの高さで注入口が飛び出していてわたしはそこにノズルの先端をあてがった。大きなレバーを引き上げ、ゆっくりと押し下げる。液体がクルマ男の中に吸い込まれていく。わたしが注入を終えると、クルマ男はわたしの腕を掴み強引に注入器をもぎ取った。それからしわがれた声で「すまない」といい、困惑したような顔でわたしを一目見た。クルマ男の車輪はシャリシャリと気持ちのいい音をたてわたしから遠ざかっていった。

石で出来たせまくて暗い階段を上りきると小さな踊り場に出た。3本の通路が口を開けその口の中は真っ暗だった。もうどこにも行く気がしなかった。引き返す理由も先に進む理由も何一つ見つからなかった。ここに腹を満たすものがあり、ここに寝床があるなら、ずっとここにいてもいいのではないかと思えた。天井を見上げると老人と思える男が小さな穴から顔を覗かせてこちらを見ていた。老人はぼくにヨダレを命中させようとしているようだった。ぼくはそのヨダレが自分の顔に命中して欲しいと思った。よくわからないけどそういう欲望が自分の中にあることだけはわかった。ぼくは老人の真下に正確に自分の位置を移動し老人を見上げた。スローモーションで草の絞り汁のようなヨダレが落下してきた。しかしぼくの顔から10センチほどのところでヨダレは弾かれてしまった。ぼくの意志がそれを弾いてしまったのは確かだった。すると老人は恐ろしくも悲しげな大きなうなり声をあげた。思わずその場にすくみ込んでしまうほどの。そしてさらに驚くべきことに、それは、ぼくの声だった。ぼくはそのことを意識した途端に、思考が生理に覆い尽くされたのを感じた。ぼくが部屋の壁を通りヨダレ老人になったのはそういうわけです。

あるところに熊さんがいました。
熊さんは虹の川を渡って氷の山にたどり着きました。

熊さんの足の裏は分厚かったので
冷たい氷もへイチャらでした。

氷の中には、ウロコがキラキラ光った自分と同じくらいの大きさの鮭が凍っていました。氷の中の鮭が言いました。

「僕は安全だけど寂しい」
熊さんは言いました。「僕は腹ぺこだけど嬉しい」

鮭が言いました。
「氷があるからだね」
「うん、氷があるからだ」

虹の川が氷の山に押し寄せてきました。

熊さんは目の前に迫ってくる虹の川をとても遠くにある夕日を浴びた雲のように眺めていました。

「虹の川が来るよ」と鮭が言いました。
「うん、来るね」と熊さんは言いました。
「虹の川が来れば、氷はなくなるよ」
「そうだね」

熊さんの中に強い風が吹きました。

「さようなら」と熊さんは言いました。
「さようなら」鮭が言いました。

熊さんは鮭に背を向けると、氷の山を登り始めました。
虹の川は今や空を覆い尽くそうとしていました。

おわり

express1.jpg遙か遠く、どこともしれぬ凍てつく大地を走る、それが「Wasteland Express」。黒く馬鹿げた機関車が冷たい大気を燃料として秘密の圧力機構と往復運動でその固まりを前進させる。その機関車の吐き出す息は両生類の欠伸のように甘く胎生鳥類の囁きのように暖かく、身が骨のように締め付けられる寒気に慣れた裸子植物達は黒い怪物の吐き出す息に怖れおののく。

express2.jpg列車の中は虚構接続からはみ出した者達の夢の世界。一歩足を踏み入れれば、26時前に投身自殺した社長が考案したといわれる足裏健康法にも最適な、程良い硬度のチリビーンズにも似た無脊椎動物のムリオスペル・リステラーゼが床一面に繁殖し、自らの分泌した体液で濃度濃いめの楽園を作り上げています。

express3.jpg申し遅れました、ワタクシ、ランディオット・喜一郎と申します。喜一郎でけっこうですよ。一つだけ注意しておきますがワタクシの喉が膨らんでいるときには話しかけないで下さい。何をするかわかりませんから。爆発したくなるかもしれませんし、目に見える毛を片っ端から一本一本抜きたくなるかもしれませんし、爪という爪に小さな穴を開けずには居られなくなるかもしれませんから。でもご安心下さい。耳の穴から前頭葉を啜ってみたくなるのはたまにしかありません。

express4.jpgああ、また「困ったもの」が生えてますね。でも大丈夫、あと一時間もすれば蠅男達の晩餐会が始まります。奴らはほんとに趣味が悪いので「困ったもの」が大好物なんですよ。「困ったもの」の正式名称はマイッチングマチコチャンというらしいですが由来は謎に包まれています。異説によりますとキョーテーハニーだとも言われていますが、菌類の一種であることは確かです。ムリオスペル・リステラーゼの繁殖状況が臨海点を超えると爆発的に生成されるのです。両脇に立っている二人の男はマイッチングマチコチャンの研究家として有名な「無名の兄弟」です。皆からはクロオチャン一号二号と呼ばれています。

express5.jpgしまった!
また「パンツを履き忘れた夢を見た女の子」が乗車している!これが一番始末が悪いんです。何を言っても上の空だし、何か喋ったかと思うと「ここは私のお城よ、お黙りなさい」としか言わないんです。ワタクシはこれも菌類の一種かと思って居るんですが、ひょっとすると新しい乗客なのかもしれません。何しろ乗客認定を行う車掌はムリオスペル・リステラーゼの中から突然変異が生まれるのを待つしかないのですが、やっとの事で生まれても60秒しか存在しないので、せいぜい2種類ぐらいの認定しか行うことは出来ないのです。

express6.jpgさあ、ここがあなたの席です。
ではごゆっくり「Wasteland Express」の旅をお楽しみ下さい。

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