金物オタになりつつあります。
去年の箱を作っている時はカッコイイ金物って無いなぁ、などと思いながらも、手持ちのコレクション(遥か昔にデッドストックを漁りまくっていたときがあるんです。結果的には合うのが少なくて、古いのはあまり活躍しなかったですけど)を使っていたんですが、今回のは箱の体裁も前回のと違うので、もうちょっと違うのが欲しくなった。
ってことで、例によってあちこち調べまくっているうちに、すっかり危ない状態にはまっているというわけです。これでもまだ全然足りない、なんて思っているんですから重症ですよ。数だけは使いきれないぐらいあるのにね。
入手先のメインはなんといってもヤフオク。
少し前に自転車にハマっていたおかげで、すっかりヤフオクユーザーになってしまってます。何でも安いというわけじゃないけど、普通じゃ手に入らないものがあるのがやっぱり魅力。便利になったよなぁ。
あとはやっぱり専門店も見逃せない。
■古材、建材、塗料、雑貨、家具の販売 GALLUP/ギャラップ
■CREW produced by FRAMEWORK(船舶用)
とかとか。
日本じゃアンティーク扱いのマイナスの木ネジだって海外通販なら普通に売ってます。しかも安い。まだ買ってないけど。
でも作品を作るときって、どこまでを自作するかってのは一つの問題としてあると思うんですが、ここまでくるとちょっと悔しいような気持ちにもなってくる。丁番や取っ手なんて今でも作れないことは無いわけだし。まあ、今回は時間も無いことだし中味優先でやらないけど、いずれは全部手作りなんてことになるのかなぁ。
それとこの話しとは関係ないですが5/4にトークイベントをやることになりました。17:00からで入場料1000円。詳細は後ほど小屋ニュースでお知らせします。
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金物の魅力の一つって、それを動かしてみたいと思うところにある。もちろんツライチに仕上げられた仕上げに惚れ惚れするとか、精密なデザインに見入るとかってのもあるんだけど、それもこれも、自分の体をもってそれを動かすという経験の裏づけがあればこそだ。丁番を開く、ロックを外す、丸い取っ手を持って引き出す、それをしたいと思わせる、そういう金具が好きだ。それにモダンデザインのストイックさや嘘っぽさだって、ひねくれてはいるけど同じものだ。開きそうにないのに開く扉、頼りないぐらいの浮遊感、生物的な三次曲面が作る有機的な動き、こういった感覚も、古い金具が持つプリミティブな衝動を翻訳したものだと思える。カッコイイ金具を前にすると、茶箪笥に初めて出会った三歳児のように、永遠と開け閉めをしたくなるんだよな。