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おじいさんがリフトに乗って本を読んでいる。
現在の高度は400メートル。上りだ。
リフトの椅子はクッションが入っていてソファのようだ。
なんの本を読んでいるのかはわからない。
さっきから頬が緩んでいるので小説か何かだろう。

おじいさんのリフトはあとどれぐらい続いているのだろう。
おじいさんは終点まで本を読み続けるのだろうか。
それまでにお話が終わってしまったりしないだろうか。

おじいさんのリフトのスピードは
私のリフトより少し速かったので
それを確認することは出来なかった。
おじいさんは今あの雲の中だ。

夜中の台所で壁にか掛かったまな板にゴキブリが顔を出しまな板に生えた七つの乳首に触覚で挨拶をしたものだからそれに感応した乳首は見落としてしまいそうなほど小さな動きで上下左右にぶぶぶぶと揺れた。その振動が私の脊髄を通過してケツの穴に届いたせいでやはりぶぶぶぶぶぶぶぶとケツの穴の周りの皮膚が伸びてしまい今では40センチもケツの穴が垂れ下がっているのだ。直径

五センチで。長さ40センチで直径五センチのケツの穴は握るとほんのりと生暖かく、かといって意思はなく糞が通過するときを除いてはこれといった動きも見せない、のは実を言うと松本人志が夢の中でイスラム教から派生した新興宗教にに帰依したために体重が350キロになり電車の外壁を走行中に伝ってそこに下敷き型のプラスチック爆弾を設置して25人丁度を殺せるかどうかという修行に絶望することもなく失敗し続けたからなのだ。あるときには15人であり、あるときには500人であった死者はその内のかならず5人がカルビーのポテトチップス

うすしおを食べたいと思っていたという偶然を除けば全てが恋愛関係においてスズメガによって受粉されるべき清らかな泉を湛えていたということは特筆すべきだときのう抜けた差し歯をアロンアルファで接着しては見たがそこににんにくの芽の繊維が一本挟まってしまいどうにも居心地の悪いアナウンサーが夢の中なものだから一メートルのケツの穴と戯れていたなどということは断じて許されるべきではないといった私の40センチはただ嫉妬しているに過ぎないということが分かったので体の中に仕舞ってみたはいいがズルンと出てきてしまうので困っているところなのだ。

遠くに行こう。
遠いところは知らないところ。
知らないところでは目がひらき耳が聴く。
毛穴が拡がり胸が膨らむ。

安らぐ場所を求める必要もないし
アイスを食べればそこが自分の場所になる。
ほのかな風が汗を乾かすのがわかる。
次はどこに行こう。

そのあたりに一軒きりのパン屋の前に出されたベンチで
大きな欅の涼しげな葉っぱが強い光に透けるのを眺め
その黄緑色の鮮やかさに吸い込まれると
海が近いことを知る。

急がないと夕方になってしまう。
夕方になってもかまわないよ。
かまうものか。
夜になって行く場所がなくてもかまわない。
そうだ。知らない人に話しかけよう。
聞いたこともない名前の魚の捕まえ方や
その人の子供の学校のことや
次の日の天気のことなんかを聞こう。

でも一時間もすれば
その人は家に帰るだろう。
ぼくはどうしよう。
海を見に行こうか。
夜の海は恐いんだ。
海が目の前にいることで
ホントに一人になったような気持ちになる
恐い海を見るのが好き。

暗くて重くて生きている海
その海の前で
ぼくは何もすることがなく
いたたまれなくなる

あまりに我慢が出来ないので
ぼくは目をつぶり
夢を見始める。
波の音が波の音ではなくなってきて
自分の体の中から聞こえてくる

ぼくが見る夢は
夢を超えようとするのに
夢の中にとどまるだろう
だから
目が覚めてしまうんだ

暗い空がもう一度明るくなるなんてことが
信じられなくなる
でもそのときに
ぼくは遠くへ来たと思うだろう

ビルの15階から真下を眺めたら走っている自動車が丁度ミニカーみたいに見える大きさだった。でもそのミニカーにはちゃんと小さな人間が乗っていて運転までしているのだった。気が付くとその周りにはミニチュアの街並みが広がっていて、星ぐらい点いている明かりのしたにやっぱり小さな人間が入っていて、なんと料理をしたりケンカをしたり黙り込んだりセックスをしたりゲームに夢中になったりしているのです。とても信じられないようなことなので、上を眺めると、自分の空とミニチュアな人々の空はどうやらつながっているらしい。でもやっぱり信じられない。一体あの小さな人々と自分との間にどんな関係があるというのでしょうか。想像力を欠いたぼくの頭はミニカーに手を伸ばそうとしたのだけど案の定届かなかったのでした。

ミミズがいっぱい道路の上で死んでいる。50センチ置きぐらいで。歩いても歩いてもミミズの死骸は途切れることがない。前にもこんなことがあったような気がするが、いつのことだか思い出せない、というより足元のミミズに思い出そうとする行為が阻まれている。交尾でもしようとしたのか?土の中じゃやりにくそうだし。ミミズはどうやって交尾するんだっけ?そしてお役ご免の雄ミミズだけが死んでいるのか?ミミズに雄と雌はあるのか?どうでもいいや。とにかくミミズを踏まないように歩くのは大変だ。今は道の両脇に草地があるが、もし世界が果てしなく続くミミズの死骸だらけの広大なアスファルトの道路になってしまったらどうだろうかと考えた。それは道路でさえないけれど道路のほうがいい。世界はミミズの死骸であふれたアスファルトの道路なのだ。そこでは俺は、ほんとに途方に暮れるに違いない。

移動する空洞のブリキのカタマリ
関節を持たない歯車
回転と摩擦と衝突
削られる0.005mmの表面
ほこりを巻き込み
回転を鈍らせ
異音を発し
遅くなり
軋み
止まる
手前で
躊躇する
運動に
欲情が
加速する
月の光
を浴びる金属
の表面は
吸い込みあるいは反射し呼吸が
酸化を促進する
腐食も生であると
意志の外で意志もなく
腐食としての生だけがある
腐食としての交換が
あり
腐食こそは生産
であり
それこそが
ここに
ある

灯台 の 屋根の 上で 足元 を 回る 光 を 追い なが ら 照ら された 先 に 何も ない 荒れ た 海 が 見え る

そん な 想像 を して いる 自分の 前の 闇 に 豚の 姿 をした カエル が あら われる

口 を 大き く ひら き ぼく の右足 を 飲み込む カエル を どう して 無視 できる  か

唾液 が 足を 脳 の 中に 再生 させる さなか カエルの 脳も 足を 再生 して いるとは

ぼくは 足 だ 足 が ぼく だ おまえ は どう だ

げっこ げっきょ きょきゃきゅきゅきゅ

電柱の上のカネゴン
排水溝を渡るトラ猫
空の遠くでうなりを上げる小型飛行機
冷たい川に潜るカモ
護岸壁に座って釣りをする浮浪者
目の前をすり抜ける季節はずれの蚊
ポケットに手を突っ込んで歩いている俺
自動的に繰り出される足に乗っている俺
誰もいない道に乗っている俺
目指している場所を忘れているおれ
それでもいい俺

蚊は視界から外れ
浮浪者は居眠りを始め
カモは飛び立ち
飛行機は雲を残し
トラ猫は車の下に隠れ
カネゴンは消えてしまった

きのうの夕べのおとといの明け方にぼくは暗い穴の中の電車のなかで乗換をしながら穴の外に出たネズミで日本中が正月を迎えられないことについてどうでもいいことだと思いながら夕べの電灯を思いつつ穴の電車から降りてみればそこは塔の建つ丘の上ぼくは煙草に火を点けてちぎれた雲に挨拶をした

なんだろう、なんだろう。俺のクソみたいな野望と、この気持ちよい冬の朝は。なんだろう、なんだろう。羨望と甘えと不躾と依存の上に成立した眼差しとくだらない寂しさは。些細なことなんて蹴飛ばすんだ。そんなことは些細なことだ。些細なところで生きていたくなんかない。

お餅があったらラクチンだ。即席ラーメンや、チーズトーストよりもラクチンだ。醤油をつけて海苔を巻いて行くんだ。さっさと、いくんだ。

観覧車のてっぺんから、見るんだ。俺の橋を。西日にテカった鉄板を。オモチャのような急いだ車の行列を。

ヘコヘコしちまった俺には申し訳ないが、そんな俺も些細な俺だ。俺は別にでかくなりたいわけじゃない。でかくなってヘコヘコしたり、偉そうにするより、いまのままでどこまでも平気でいるほうがずっといい。

自分のことは知らないが、たぶん俺は強い。かなり強い。俺にとって自分の弱さは、馴染みの同居人だ。無視もしないし、ベタベタもしない。大きくなってやがて家を出ていく準備をしているこどもなんだ。そこそこマジメに飯を食わしてやって、勝手に育っていくのを待っているんだ。我慢もしないし、囲わない。それはよく見える。誰からも。恥ずかしくなんか無い。

ポケットボトルをラッパ飲みしながら、汚い海辺を散歩するんだ。ザクザクと。高校一年生のカップルが、ズボンを膨らませた眉毛を剃った色白の男の子と、無理して買った一張羅の白いコートに安物のブーツで腕を組んでいるなんて、そんなぐらいには世界は平和で、オドオドした男の子のガンつけには、恥ずかしげな笑いがあって、橋の向こうに北風と一緒に流れて行くんだ。

冷めて固く不味くなった串餃子に寄ってくる野良猫が必死に食らいついているその物体は、俺の手からはなれたようには見えなくて、そんな程度にはみんなひとりぼっちで、それでいいじゃんか。お前は可愛いよ。

ストーブがあったかい。あったかいおかげで、手がかじかむこともなく、これをのんきに書いている俺は、手がかじかんで、こんなことをやっていられない俺と、大して違わない。貧しさは届きにくい。でもそれは届きにくいだけだし、ほんとのことを言ってしまえば、貧しさなんて存在しない。リッチでもプアーでもないように、しか、生きられないじゃん。死ぬことは貧しさじゃないんだよ。少なくとも。

金が空の高いところを流れていく。スーパーのビニール袋みたいに。たまに電線に引っかかったり、成層圏に追いやられたりしながら。俺は、ここで、自分の弱さだと思っていたものが、弱さなんかじゃなく、ただの健全な他者の細胞だったに過ぎないということを、ことに、つきあうんだ。

超人には憧れるけども、超人なんて嘘だ。俺は自分のそばに浮遊する、ミルクの膜だ。ユラユラと破れたり、掬われたり、生成したり、し続けるんだ。ミルクは俺じゃない。俺というヤツは、ミルクの外で、ミルクによって、ミルクが無くなるまで、そこにいるんだ。

蝶が飛んでいる。のが、今一瞬見えた。頭の中に。標本を見たからだけど、標本を見たからといって蝶が飛ぶものでもない。標本はきっかけに過ぎず、蝶が飛ぶ理由は他にあった。から、蝶は飛んだのです。飛んだ後を追いかけてみることが出きるかもしれないと思ったぼくはこれを書き始めたわけですが飛んだ蝶は今頭の中でホバリングしています。カラスアゲハです。大きさは紋白蝶ぐらい。頭の中の壁に囲まれて出口を探している。下降を始めました。脊髄に向かって。栓を抜いた風呂桶の排水溝に水が吸い込まれるみたいに吸い込まれたあとの脊髄世界はさっきよりは少し広いドームの中でした。どうやらこの蝶は疲れているようです。その証拠に白くて大きくて軟らかい手が差し出されました。蝶は羽を閉じて横になります。昆虫の体温は外気に左右されますので蝶の体温は白い大きな手の体温によって上がっていきました。しかし蝶の羽は開きません。苛立った白い手は蝶を握りしめようとしましたが蝶は動きません。動作を始めてしまった白い手の動きは止めることが出来ませんでしたが中指の腹が蝶の羽に振れた途端に蝶の身体は粉末になって白い手に吸い込まれてしまいました。いま、白い手にはうっすらと緑色に光る粒子がまとわりついています。

汲み上げポンプ で 汲み汲み

深いところから 光の射さない 丸い壁の ヌメヌメした

滑る身体 落ちる身体 ゆっくりと

黄色のゾウさんこんにちは 鼻だけにゅっと 黒い壁から

くすぐったいよ プラスチック製で つるつるで

壁を抜けると 小さな部屋で

ゾウさん おじいさんのふりして

チョコレートを食べてます あくびをしながら

ああ そんなことしたら 捕まっちゃう

アリさんに こわいよ こわいよ

こわいぼくは さようなら

悲しいゾウさん ぶおんと泣いた

030508.jpg春っていつまで春というのでしょうか?
五月はもう初夏ですか?
五月晴れ(さつきばれ)っていいますね。今日は雨だけど。こんな日には、なんか不思議なことが起こりそうな気がしてしまう。たぶん知っている暦に当てはまらないような気がするからです。どこにも属さない一日。取り残されてしまったようで不安なのに懐かしいような一日。

世界中が部屋の中のような気がしてくる。机の上に置いてある恐竜の人形と傘を差して外を歩いている人が同じものに思える。オモチャの自動車と高速道路を突っ走る長距離トラックが同じものに思える。引き出しの中のガラクタと広い国が同じものに思える。でも耳だけはいつもよりも敏感になっていて、ラジオ放送とか電話の中だけでは元気なおしゃべりがされていたりする。気持ちは無線と有線の回線に入り込んでいってほんの少しの実らない冒険をする。僕は不毛な冒険を諦めて口を閉じる。耳が沈黙を聞く。気持ちが時間を超えてたくさんの取り残された一日を連れてくる。こんにちは、小さかった僕。こんにちは、ひとりぼっちの僕。みんな、なにも言わないけど、僕はそれらの取り残された一日たちと共にいる。

rain01.jpgrain02.jpgrain03.jpgrain04.jpgrain05.jpg雨が降っています。
雨が降っているので雨の絵を描いてみました。
晴れていたら晴れの絵を描いてもいいかもしれません。
お腹が空いていたら、お腹の空いた絵を描いてもいいかもしれません。
眠かったら眠い絵を描いてもいいかもしれません。
嬉しかったら嬉しい絵を描いてもいいかもしれません。

このやり方でいくと
昼過ぎに起きるような人は朝の絵が描けません。
ほんとにそうかもしれません。
それはちょっと困るかも。
でもそんなものかもしれません。

tv500.jpg画像を貼れるようにしてみた。へへ。

今はまだお絵かきモードになっていないのでいいのですが、本気で作り始めたらこれを書くのがかったるくなりそうなので、その時には実況中継で描いてる絵をアップするだけで済ませようと思っています。というわけでお試しです。

ちなみにこの絵は去年書いた落書き画像。

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