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ずっと絵をかいていたいと思う人は
その思いによって押しつぶされるだろう。

ずっと誰かと一緒にいたいと思う人も
ずっと楽でいたいと思う人も
ずっと好きなことだけをしていたいと思う人も
ずっと誠実でいたいと思う人も
ずっと欲望に従いたいと思う人も
ずっと全てから離れていたいと思う人も
ずっと何事も無くすごしたいと思う人も
ずっと平和であって欲しいと思う人も
ずっと喧騒が続けばいいと思っている人も
ずっと穏やかでありたいと思う人も

なんであれ
ずっとを
いつまでもを
求める限りは
押しつぶされるのだ

運動に従う
と言うのは易いけれど
運動は
ずっとも
いつまでもも
受け容れてはくれない
ということが受け容れられないがゆえに

最初は
そんなことは思っていなかったはずだ
ずっとも
いつまでもも

誰も

人と人とは近づきすぎた
あるいは
人と人とは離れすぎた

人と人とは依存しすぎた
あるいは
人と人とは排除しすぎた

人と人とは触れ合わなすぎた
あるいは
人と人とは馴れ馴れしすぎた

人と人とは無視しすぎた
あるいは
人と人とは求めすぎた


なぜその距離が測れないのか
なぜその温度が感じられないのか
なぜその音が聴けないのか
なぜその予感が感じられないのか

なぜ手を伸ばさないのか
なぜ許さないのか
なぜ出会わないのか

出会い続けているにもかかわらず
なぜ未来になってしまうのか

未来は明るい地獄だ
限りなく明るい布団の中だ

あなたを引き裂く人はそこには居ない。
私を引き裂く人はそこには居ない。
誰もが自分を本当に引き裂いている人を見ようとせずに
見当違いな人に責任を負わせようとする。

クソみたいなロマンティシズムで世界は回っている。
誰もがクソみたいなロマンティックマシンの歯車だ。
ロマンティックマシンは嫉妬と恨みと人工的な幼さをエネルギーにして回るのだ。
欲情は勃起や股間の充血から離れ
脳髄に血液を供給することで欲情という役者を演じるようになった。
パンパンに膨れ上がった脳みそは筋違いな役割にウンザリして弾けることを夢見るようになる。
いつか弾けるその日を夢見るだけで永遠の生が約束される。

準備することなんてしない。
備えたって、決定的な何かが起きないように生きるならば、意味なんて無い。
例えその決定的な何かが起きたところで、
準備さえしていなければ、なんの問題も無い。
だって、それは不測の出来事なのだから。
そうやって回るのだ。このロマンティックマシンは。

それなのに
誰もが引き裂かれている。
誰もが見ようとしないものによって。
その対象はすぐ目の前にあるのに。
それに気づこうとしないことだけが賢さであるように関係性が築かれる。

脅威も恐怖も流れも空間も温度も重力も何も無い。
無いわけが無いのに
血流を送られすぎた脳はそれを無いものにしたがるのだ。

そろそろ止めてもいいんじゃないの?
と誰かが囁く。
でも誰も言うことを聞かない。
誰もの耳元でそれを囁いているのは誰なのか?

今日も聞こえる。
そろそろ止めてもいいんじゃないの?

決められるのは私だけだ。

遠くはすぐそこにある。その遠くは目の前に生えている一枚の葉っぱが風に揺られた時に運ばれてくる。その葉っぱが風に吹かれて枝から離れた瞬間にやってくる、その枝から離れた葉っぱが肩に落ちた瞬間にやってくる。肩に落ちた葉っぱが足元に落ちた瞬間にやってくる。足元に落ちた葉っぱが美しい蛾に止まられた瞬間にやってくる。そしてその葉っぱを踏みしめた瞬間に、踏みしめられて土となり、枯葉であることやめて新しい芽となり、音もしない柔らかさをまとった時にやってくる。

遠くはいつも見出されるのを待っている。でもいつも僕はそれを望みながら遠くを遠ざけている。
遠くに近づきたい。もっと近づきたい。

落ち葉が パキパキ カリカリと

アスファルトの道路を飛んでいく季節

空気はひんやり冷たいくせに

やけに太陽のまぶしい朝で

その光をまぶたの裏から見ようとして眼をとじる


すると体は一瞬で沈黙に包まれ

自分の体が丸くて黒い影になったような気がしてしまう

でもその影は怖いけれども暖かくて

それが光を感じることだ納得する

神という単語を定義しようとした時に

俺にとってそれに相応しい形容詞は「そっけない」だ

神とはそっけないものである


そっけない神は理不尽だろう

そっけない神は無慈悲だろう

そっけない神は好き勝手だろう

そっけない神は圧倒的だろう

そっけない神は浮遊するだろう

そっけない神は誰かに寄り添わないだろう

そっけない神は求めるものだけに開かれるだろう

「求めるものだけに開かれるだろう」って面白い

誤解の宝庫だ

なぜそこに誤解が生まれるのか?

誤解したいからだ

多くの人が誤解を求めている

誤解は自分を正当化する

じゃなくて

正当化したいがために誤解する

誤解していられることが幸せ

それを正当化できる人は

生きながらにして天国にいる

よかったね

でもあなたの肉体はこの世に居ることを忘れないでね

忘れないでいてね

強要はしないけど

無理ならイイや

さようなら

きょうは歯磨きをした。
きのうもしたけど。
一本一本に挨拶をした。

きょうはご飯を食べた。
きのうも食べたけど。
お腹が喜んだ。

きょうは歩いた。
きのうは少ししか歩かなかったけど。
足がプルプルした。

きょうはぶら下がった。
きのうは二回だった。
逆手にしたら驚いた。

きょうはセックスをした。
きのうはひとりでした。
むうむうしたって。

きょうは夕方に起きた。
きのうのことはよくわからない。
だって何度も寝たり起きたりしないとならなかったから。

きょうは重い荷物を背負った。
きのうは何も背負わなかった。
腰が答えてくれた。

きょうはたくさん呼吸をした。
きのうもたくさん呼吸をした。
きょうの呼吸には深い呼吸があった。

きょうは体とか腕とかがいらいらした。
きのうもいらいらした。
体だけがいらいらしているなんて可笑しい。

きょうは腕立て伏せをした。
きのうは枕を抱えた。
腕が暴走するんだもん。

きょうは手を何度も握ったり開いたりした。
きのうもしたけど。
手の中に血が行き渡る。

そして今日はもうきのうになった。

またあした。

これは石に見えます。石とは手で持てるぐらいの大きさで、灰色だったり茶色だったり、まだらだったりする、重くて硬くてコロッとしていたりゴツゴツしていたりするものです。よく陽を浴びた石は暖かいし、午前中の石は冷たかったりします。

でもひょっとすると、これは石ではなく私の両親なのかもしれません。私の両親は手で持つにはちょっと大きすぎたはずですが、持てないことはありません。灰色だったり茶色だったり、まだらだったりすることもあります。そうでない時には別の色をしているはずですが思い出せません。よく陽を浴びていれば暖かいでしょうし、午前中は冷たかったはずです。そしてコロッとしていたりゴツゴツしていたりするのです。

石は沢山転がっています。でもそれは私の両親かもしれないので、沢山の石ではなく、一つ一つの石かもしれません。一つ一つの石が沢山あるというのはとても難しいことです。なぜなら一つ一つの石を数えることは出来ないからです。

私はとても困ったので、石から離れます。すると、石の隙間から生えていた草や、沢山の石の終わるところを歩いていた鴨が見えました。一瞬、草や鴨も両親だったかもしれないのですが、そのときには既に、両親は朝産み落とされた鶏の卵だったかもしれず、鶏の卵は友達だったかもしれず、友達はどんぐりだったかもしれず、どんぐりは隣のおばさんだったかもしれず、隣のおばさんは蛙だったかもしれず、蛙は石だったかもしれないので、風が吹いてきました。

風は私を歩かせてくれました。私は石の上を歩きました。そのときにはすっかり石が石になっていて、私の足取りはとても軽くなりました。「石ころコロコロ」と私は言いました。楽しかったので口が勝手に言ったのです。私の声は石の隙間をすごいスピードで駆け抜けていきました。台風の雨みたいに。私は私の声に乗ってどこまでも行きました。自由自在に行きました。私はいつか石の中にさえ入ることが出来るでしょう。すぐに通り過ぎてしまうでしょうけど。

足音が聞こえる。足音だけが聞こえる。その足音の前をこおろぎが横切った。そしてこおろぎは消えた。闇の中に。

足音は近づいてくるように聞こえるのに、近づかない。でも足踏みをしているわけではない。足音がだんだん大きくなってくる。近づくことなく。

気がつくと、大きくなった足音に扇風機の回る音が混じっていた。扇風機はひーんという音で回っている。ひーーーーん。そしてざくざくという聞き取れないほどかすかなのに大きな足音。

それらはほとんど無音だ。おそらく足音が大きくなっているのは、近づいてくるからではなく、足が成長しているからなんだろう。成長し続ける足は何を養分にしているのか。空気か。膨らんでいるのか。葉脈を流れる水か。

エンジンも回りだす。エンジンが回れば扇風機は止まる。エンジンは空を飛ぶ。すれすれに。ぶるぶると震えながら。足音がエンジンに恋をする。恋をした足音はエンジンを包む。包まれたエンジンは回るエンジンであることを止め、膨らんでは萎み、萎んでは膨らむエンジンとなる。

いまや足音は空を飛ぶ。夏の夜の空を。

曇り空を覆っている雲と自分の距離を測る

その雲の前を通り過ぎる3ミリの飛行機との距離を測る

飛行機が隠れていった木のこずえに生えている一枚の葉っぱとの距離を測る

葉っぱを一瞬隠して飛び去ったカラスとの距離を測る。

カラスを格子状に分断するる網戸との距離を測る

網戸を意識してしまった網膜との距離を測る

網膜が属しているこの身体との距離を測る

身体を茫洋としたものとしか認識できない意識との距離を測る

意識との距離は最初から前提であったことを知る

距離を溶かすことは可能だと確信する

遠くに行こう。
遠いところは知らないところ。
知らないところでは目がひらき耳が聴く。
毛穴が拡がり胸が膨らむ。

安らぐ場所を求める必要もないし
アイスを食べればそこが自分の場所になる。
ほのかな風が汗を乾かすのがわかる。
次はどこに行こう。

そのあたりに一軒きりのパン屋の前に出されたベンチで
大きな欅の涼しげな葉っぱが強い光に透けるのを眺め
その黄緑色の鮮やかさに吸い込まれると
海が近いことを知る。

急がないと夕方になってしまう。
夕方になってもかまわないよ。
かまうものか。
夜になって行く場所がなくてもかまわない。
そうだ。知らない人に話しかけよう。
聞いたこともない名前の魚の捕まえ方や
その人の子供の学校のことや
次の日の天気のことなんかを聞こう。

でも一時間もすれば
その人は家に帰るだろう。
ぼくはどうしよう。
海を見に行こうか。
夜の海は恐いんだ。
海が目の前にいることで
ホントに一人になったような気持ちになる
恐い海を見るのが好き。

暗くて重くて生きている海
その海の前で
ぼくは何もすることがなく
いたたまれなくなる

あまりに我慢が出来ないので
ぼくは目をつぶり
夢を見始める。
波の音が波の音ではなくなってきて
自分の体の中から聞こえてくる

ぼくが見る夢は
夢を超えようとするのに
夢の中にとどまるだろう
だから
目が覚めてしまうんだ

暗い空がもう一度明るくなるなんてことが
信じられなくなる
でもそのときに
ぼくは遠くへ来たと思うだろう

移動する空洞のブリキのカタマリ
関節を持たない歯車
回転と摩擦と衝突
削られる0.005mmの表面
ほこりを巻き込み
回転を鈍らせ
異音を発し
遅くなり
軋み
止まる
手前で
躊躇する
運動に
欲情が
加速する
月の光
を浴びる金属
の表面は
吸い込みあるいは反射し呼吸が
酸化を促進する
腐食も生であると
意志の外で意志もなく
腐食としての生だけがある
腐食としての交換が
あり
腐食こそは生産
であり
それこそが
ここに
ある

灯台 の 屋根の 上で 足元 を 回る 光 を 追い なが ら 照ら された 先 に 何も ない 荒れ た 海 が 見え る

そん な 想像 を して いる 自分の 前の 闇 に 豚の 姿 をした カエル が あら われる

口 を 大き く ひら き ぼく の右足 を 飲み込む カエル を どう して 無視 できる  か

唾液 が 足を 脳 の 中に 再生 させる さなか カエルの 脳も 足を 再生 して いるとは

ぼくは 足 だ 足 が ぼく だ おまえ は どう だ

げっこ げっきょ きょきゃきゅきゅきゅ

電柱の上のカネゴン
排水溝を渡るトラ猫
空の遠くでうなりを上げる小型飛行機
冷たい川に潜るカモ
護岸壁に座って釣りをする浮浪者
目の前をすり抜ける季節はずれの蚊
ポケットに手を突っ込んで歩いている俺
自動的に繰り出される足に乗っている俺
誰もいない道に乗っている俺
目指している場所を忘れているおれ
それでもいい俺

蚊は視界から外れ
浮浪者は居眠りを始め
カモは飛び立ち
飛行機は雲を残し
トラ猫は車の下に隠れ
カネゴンは消えてしまった

なんだろう、なんだろう。俺のクソみたいな野望と、この気持ちよい冬の朝は。なんだろう、なんだろう。羨望と甘えと不躾と依存の上に成立した眼差しとくだらない寂しさは。些細なことなんて蹴飛ばすんだ。そんなことは些細なことだ。些細なところで生きていたくなんかない。

お餅があったらラクチンだ。即席ラーメンや、チーズトーストよりもラクチンだ。醤油をつけて海苔を巻いて行くんだ。さっさと、いくんだ。

観覧車のてっぺんから、見るんだ。俺の橋を。西日にテカった鉄板を。オモチャのような急いだ車の行列を。

ヘコヘコしちまった俺には申し訳ないが、そんな俺も些細な俺だ。俺は別にでかくなりたいわけじゃない。でかくなってヘコヘコしたり、偉そうにするより、いまのままでどこまでも平気でいるほうがずっといい。

自分のことは知らないが、たぶん俺は強い。かなり強い。俺にとって自分の弱さは、馴染みの同居人だ。無視もしないし、ベタベタもしない。大きくなってやがて家を出ていく準備をしているこどもなんだ。そこそこマジメに飯を食わしてやって、勝手に育っていくのを待っているんだ。我慢もしないし、囲わない。それはよく見える。誰からも。恥ずかしくなんか無い。

ポケットボトルをラッパ飲みしながら、汚い海辺を散歩するんだ。ザクザクと。高校一年生のカップルが、ズボンを膨らませた眉毛を剃った色白の男の子と、無理して買った一張羅の白いコートに安物のブーツで腕を組んでいるなんて、そんなぐらいには世界は平和で、オドオドした男の子のガンつけには、恥ずかしげな笑いがあって、橋の向こうに北風と一緒に流れて行くんだ。

冷めて固く不味くなった串餃子に寄ってくる野良猫が必死に食らいついているその物体は、俺の手からはなれたようには見えなくて、そんな程度にはみんなひとりぼっちで、それでいいじゃんか。お前は可愛いよ。

ストーブがあったかい。あったかいおかげで、手がかじかむこともなく、これをのんきに書いている俺は、手がかじかんで、こんなことをやっていられない俺と、大して違わない。貧しさは届きにくい。でもそれは届きにくいだけだし、ほんとのことを言ってしまえば、貧しさなんて存在しない。リッチでもプアーでもないように、しか、生きられないじゃん。死ぬことは貧しさじゃないんだよ。少なくとも。

金が空の高いところを流れていく。スーパーのビニール袋みたいに。たまに電線に引っかかったり、成層圏に追いやられたりしながら。俺は、ここで、自分の弱さだと思っていたものが、弱さなんかじゃなく、ただの健全な他者の細胞だったに過ぎないということを、ことに、つきあうんだ。

超人には憧れるけども、超人なんて嘘だ。俺は自分のそばに浮遊する、ミルクの膜だ。ユラユラと破れたり、掬われたり、生成したり、し続けるんだ。ミルクは俺じゃない。俺というヤツは、ミルクの外で、ミルクによって、ミルクが無くなるまで、そこにいるんだ。

汲み上げポンプ で 汲み汲み

深いところから 光の射さない 丸い壁の ヌメヌメした

滑る身体 落ちる身体 ゆっくりと

黄色のゾウさんこんにちは 鼻だけにゅっと 黒い壁から

くすぐったいよ プラスチック製で つるつるで

壁を抜けると 小さな部屋で

ゾウさん おじいさんのふりして

チョコレートを食べてます あくびをしながら

ああ そんなことしたら 捕まっちゃう

アリさんに こわいよ こわいよ

こわいぼくは さようなら

悲しいゾウさん ぶおんと泣いた

03030301.jpgゴウゴウと風が唸り暗い雲は空を埋め尽くし
雲で出来た丸ごとの空はゆくっりと移動していく
電車を縦に突っ立てたほどの木が
全身に風を受けて揺れている

ここは遠くだ
遠いところだ
俺も木と一緒に風を受けるのだ
体の中にも風を入れるのだ

03030302.jpg03030303.jpg_________________

今日はアップが早い!
画像をクリックすると大きい絵が見られます。
今日の気分はこんな感じってことで。

branco.jpg広大な空間 知らない 触れない 見たことのない 
緩く 重く 果てしない 
のっぺりとしているのに全てがあり
真っ暗なのにあらゆる色に見える

一人 そこにいると
あたたかく 寒く 親密なようでよそよそしい

その空間は その子をせかし 駆り立てる
不安でもあり 力でもあるものによって

ゆこう
切り取られた ちいさな四角にのって
ちいさな四角は頼りないのになくならない
わからない けど たぶん へいき

どこへ?
どこかへ 空間が導いてくれるところへ
遅い 怖いぐらい 速い 怖いぐらい
動いている? たぶん

いつまで?
終わるときまで

ずっと?
ずっと

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